DIC エポキシ樹脂と硬化剤を12月から値上げ

, ,

2018年11月26日

 DICは21日、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂硬化剤を12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅はビスフェノールA型が25円/kg、ビスフェノールF型が15円/kg、ノボラック型固形が30円/kg、その他対象製品が20∼30円/kgとしている。

 原油価格の上昇に加えて、中国の環境規制強化による原料の供給不安により、エポキシ樹脂や硬化剤の主原料となるフェノール類や溶剤などの価格が高騰。また、燃料高騰を背景に、ユーティリティや物流コストも上昇している。

 一方、エポキシ樹脂は、旺盛な設備投資や通信高度化などを背景として、塗料土木用や電子材料向けに国内外で需要が拡大している。加えて、自動車などの軽量化などに寄与する環境対応型製品として、サステナブルな社会の実現に向けて注目が高まっている。

 同社は、昨年来、価格改定を打ち出してきたが、続騰する原料価格の上昇を自助努力で吸収することが極めて困難な状況にある。今後の安定供給を図るためには価格改定が避けられないと判断し、値上げを決定した。