ポリスチレン(PS)は、「中食(なかしょく)」や「個食化」が進んでいることから、食品包装用途向けに堅調な需要が継続。昨年の内需(国内出荷+輸入品)は約69万t(前年比微減)となり、各社の設備は高稼働を維持した。そうした中、1-3月期の原料価格が低水準となっており、PS各社は良好なスプレッドを確保する見通しだ。
PS価格は原料ベンゼンのアジア契約価格(ACP)やナフサ、また為替などを前提に四半期ごとの価格改定を行っている。昨年は原油価格が不安定な動きで上昇したため、ACPも4~10月まで820~900ドル/tの高いレンジでの動きとなった。
しかし10月後半以降、原油価格の急落に伴いACPも下落基調となり、10-12月期の平均では、7-9月期に比べ