積水化学工業の環境・ライフラインカンパニーはこのほど、西日本エリアの生産子会社の再編を実施し、「西日本積水工業」を発足した。
同カンパニーでは、主力事業である塩化ビニル管などの汎用品事業で、住宅着工数の減少や新設の公共投資予算の縮小により、将来的に需要が減少すると見込んでいる。こうした国内需要構造の変化を見据え、将来的に必要とされる生産能力・物流体制などを総合的に検討してきた。
その結果、昨年4月の東日本積水工業に続き、西日本エリアの岡山積水工業と栗東積水工業の2社のマネジメントを一元化することで、西日本エリアでの生産コストと物流コストの効率化を推進することにした。
栗東積水は、塩ビ管の主力製造拠点である滋賀栗東工場の工場内生産子会社、岡山積水は主に中四国エリア向けの建材や継手などを製造する生産子会社だった。岡山積水と栗東積水の2社の経営統合にあたっては、岡山積水を存続会社とし、栗東積水の事業のすべてを岡山積水が継承することにした。
また、統合後の会社の名称を「西日本積水工業」に、本社所在地を滋賀栗東工場内に変更し、新たな体制で事業運営の一層の強化と事業価値の向上を図っていく。