自動車の最先端技術を集めた「人とくるまのテクノロジー展2019横浜」が22∼24日、横浜市みなとみらいのパシフィコ横浜で開催された。28回目となる今回は624社が出展し、化学メーカーも多数出展した。その中から11社・グループの展示内容を紹介する。
◆三菱ケミカルホールディングスグループ
三菱ケミカルや三菱エンジニアリングプラスチックスなどグループ10社で出展した。展示ブースは「CASE」「軽量化」「意匠」「KAITEKI」「環境」の5つのゾーンで構成。このうち、CASEではセンサーやモーター回り、コネクティッドなどに関する技術、軽量化では超極細アクリル繊維や炭素繊維、ガラス長繊維ポリプロピレンなどを使った自動車部材の提案を行った。
例えば、CASE分野の伸縮性エポキシフィルムは、伸縮性・透明性・耐熱性・耐薬品に優れ、融点がなく、熱分解温度が高いという特徴を生かし、センシングや接着部材として提案した。
軽量化の超極細アクリル繊維「XAI(サイ)」は、フェルトなど現行の防音部材に混ぜることで、吸・遮音性能が向上する。さらに、数十%混ぜるだけで、吸音性能を維持したまま、約五〇%の軽量化も図れる。
ブースには30以上の技術・製品を展示し、グループ全体で自動車関連技術をPRしていた。
◆旭化成
車室空間のコンセプト・モックアップ「AKXY POD(アクシーポッド)」は、旭化成が考える、搭乗者にとって快適・安全・安心な未来の車室空間をさまざまな繊維製品や樹脂製品、センサーなどを用いて具現化したもの。
2017年に発表した「AKXY」が同社製品を使い、実際に走れる車だったのに対し、アクシーポッドは