旭化成 AED事業拡大へ米子会社が医療機器メーカーを買収

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2019年6月13日

 旭化成は12日、子会社のゾール・メディカル社(米国マサチューセッツ州)が、AED(自動体外式除細動器)の製造・販売を行う米国の医療機器メーカー、カーディアック・サイエンス社(ウィスコンシン州)を買収する契約を5日(米国東部時間)に締結したと発表した。

 カーディアック・サイエンス社は、製造拠点を北米にもち、北米や欧州などを主要な事業拠点とする。従業員は約220名。主なAED製品では「Powerheart」シリーズを、AEDの使用を補助するマネージメントシステムでは「Rescue Ready」を扱う。

 一方、ゾール社は「ZOLL AED Plus」をはじめとするAED製品に加え、マネージメントシステム「PlusTrac」を展開しており、日常心肺蘇生に携わることのない使用者でも、速やかに救護活動を行える製品とシステムを揃えている。

 今回の買収により、ゾール社はAED製品のラインアップを広げるとともに、マネージメントシステムの統合により、製品に関わるデータベースの拡充を図ることが可能になる。

 ゾール社は今後も、製品やサービスを充実させることで、迅速な救命救急治療の実現に取り組み、様々な心停止の現場でも〝人のいのちを救う〟ための最適な価値提供を行っていく考えだ。