日本触媒は2日、2019年4-6月期の連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比10%減の770億円、営業利益55%減の369億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益54%減の33億円となった。製品海外市況下落に伴い販売価格が低下したことや、販売数量の減少、スプレッドが縮小したことで減収減益となった。
セグメント別にみると、基礎化学品事業は、売上収益9%減の324億円、営業利益43%減の23億円。アクリル酸及びアクリル酸エステル、酸化エチレンは、販売数量が減少し、原料価格や製品海外市況下落に伴い販売価格が低下した。エチレングリコールは、販売数量は増加したが販売価格が低下。セカンダリーアルコールエトキシレートは、販売数量が減少した。
機能性化学品事業は、売上収益10%減の420億円、営業利益73%減の11億円。高吸水性樹脂と特殊エステルは、販売数量が減少したことや、原料価格下落に伴い販売価格が低下した。コンクリート混和剤用ポリマー、電子情報材料及び無水マレイン酸は販売数量が減少。洗剤原料などの水溶性ポリマー、ヨウ素化合物、エチレンイミン誘導品及び塗料用樹脂は、販売数量が増加した。
環境・触媒事業は、売上収益1%減の26億円、営業利益1億円増の9000万円(前年度は損失)となった。自動車触媒及び脱硝触媒は販売数量が減少したが、プロセス触媒、燃料電池材料及びリチウム電池材料は、販売数量が増加した。
なお、通期業績予想については、7月31日に修正を発表している。