JXTGエネルギーはこのほど、水島製油所が「高圧ガス保安法における新認定事業者制度(特定認定事業者など)」で、特定認定事業者(通称:スーパー認定事業者)に認定されたと発表した。同社では、すでに川崎製油所(2017年12月)と堺製油所(2018年2月)が認定されている。
同制度はIoT・ビッグデータなどの活用、高度なリスクアセスメントの実施などを通じて、特にレベルの高い自主保安を実現している事業所をスーパー認定事業所として認定するもの。これにより、連続運転期間や検査手法を自由に設定できるようになるなど、高度な自主保安の実現とともに、より柔軟で効率的な事業運営が可能となる。
具体的には①連続運転期間を事業者が8年まで自由に設定(従来の認定事業者の場合、4年までなど大臣に認められた期間)②検査方法を事業者の設定した方法で実施(同、大臣に認められた方法)③認定期間が7年に延長(同、5年)できる。
水島製油所ではこれまで、安心・安全・安定操業の実現に向け、統合マネジメントシステムの構築、リスクアセスメントの網羅性と質の向上、運転支援システムを始めとした先進技術の積極的な導入など、さまざまな保安管理活動を推進するとともに、ヒューマンスキルを含めた人材育成の強化に取り組んできた。
今後は、リスクアセスメントのさらなる充実とプロセス安全技術者の育成に取り組み、特定認定事業者として、さらに高度な保安管理活動を推進し、業界の自主保安レベルの向上にも貢献していく。