日本ソーダ工業会がこのほど発表したソーダ工業薬品需給実績によると、9月のカセイソーダの出荷合計は、前年同月比4%増の33万1000tだった。内需は同1%減の26万1000tと、依然として前年同月の水準を下回っているが、輸出が30%増の7万tと大幅に増加したことで、出荷合計は2カ月ぶりにプラスとなった。
内需を用途別に見ると、化学工業用は同1%減の14万8000t、紙・パルプ用は同1%増の2万3000t、水処理・廃水処理用は同4%減の1万4000t、食品用は同微増の6000t、非鉄金属用は同微増の7000t。主力の化学工業用と水処理・廃水処理用はマイナスだったが、主要需要先の紙・パルプ用、食品用、非鉄金属用がいずれもわずかながら前年実績を上回ったことで、内需全体としても微減となっている。
他の主な用途では、電機・電子用、鉄鋼用、染色整理用、電力用はマイナスとなったが、化学繊維用はプラスに転じている。なお、生産は同6%減の31万6000t、在庫は前月比9%減の14万5000tだった。