【新年特集】JSR代表取締役社長兼COO  川橋信夫氏

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2020年1月9日

景気の影響受けにくい体制へ、ライフサイエンスなどに注力

━2019年を振り返って。

JSR 川橋社長 川橋 米中貿易摩擦やブレグジットなどにより、特に中国と欧州の景気が減速している影響を受けたことから、上半期の業績は減収減益となりました。通期見通しも下方修正せざるを得ず、極めて厳しい状況にあると言えます。

 対面業界では、中国の自動車生産が2018年の後半から下降していることにより、エラストマーと合成樹脂が大きな影響を受けました。

 一方、私どもが最初から拡大を狙っていた3つの領域は、期待通りの成果を挙げています。エラストマー事業の高機能材料であるS-SBRは、景況が悪いにもかかわらず、対前年比10%以上の伸びとなりました。

 デジタルソリューション事業では、半導体関連材料、特に先端リソグラフィ材料や米国で新工場の建設に着手した機能性洗浄剤、そして実装材料などが伸びています。ライフサイエンスについては、目標とする売上収益500億円が見えてきており、通期の営業利益予想を上方修正しました。

━2020年の見通しを。

 川橋 2019年度の下半期から20年度にかけて景気が底を打ち、後半は緩やかに回復するとの見方が多いものの、米中貿易摩擦の継続に加え、技術移転や安全保障などの問題もあり、来年も厳しいという意見もあります。われわれの対面業界のうち、エラストマー事業に関しては、中国をはじめとする世界の自動車市場の動向を考えると、依然として厳しいでしょう。

 半導体材料事業については、ロジック半導体は

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