中国汎用樹脂輸入 4月はコロナで不安定な動きに

2020年6月18日

PEなど4品目が減少、米国PEはHDのみ増加

 中国の4月の汎用樹脂輸入は、コロナ禍から回復傾向にあるものの、全体的に不安定な動きとなった。ポリプロピレン(PP)とポリスチレン(PS)は前年同月比プラスとなったが、ポリエチレン(PE)、塩ビ樹脂(PVC)、ABS樹脂、EPSは前年の水準を下回っている。

 4月の輸入を品目別で見ると、PEは、低密度(LD)が同16.3%減の26万t、直鎖状低密度(L-L)が同10.0%減の40万7000t、高密度(HD)が同1.3%減の69万7000tとなり、PE全体でも同7.2%減となった。今年の1、2月のPE輸入は、春節(旧正月休暇)に加えコロナ感染が深刻化したこともあり、前年同期に比べ53.4%減となっていた。3月は一転して前年同月比2.5%増と急回復していたが、4月は再び前年割れとなっており、今後の市場動向が注目される。なお、PEの米国品も、3月の同30.8%増から4月は同17.4%減に急減した。

 品目別に見ると、HDは

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について