コロナ禍も原油価格が上昇、3Qは反転見込む
財務省が30日に発表した貿易統計によると、2Q(4-6月期)の国産ナフサ価格は2万5000円/klとなり、1Q(1-3月期)の4万4800円から1万9800円安と大幅に下落した。国産ナフサ価格が3万円を割り込むのは、リーマンショック後の2009年1Q以来となる。
国産ナフサ価格が大きく下落した背景として、コロナ禍による世界経済の減速と、協調減産の混乱による原油価格の低迷が挙げられる。中国に端を発した新型コロナウイルス感染症は年明け以降、次第に世界へと拡大。ロックダウン(都市封鎖)など各国の感染防止策への対応から人やモノの動きが停滞し、世界経済の減速・後退が顕在化した。
一方、原油価格は、ロシアを含めたOPECプラスによる協調減産が破棄されたことで3月上旬に暴落。WTIは一気に下落基調となり、