東レは10日、ナイロン樹脂「アミラン」を今月21日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は「ナイロン66樹脂」と「ナイロン610樹脂」で、改定幅はいずれも「50円/kg」。
ナイロン樹脂はグローバルで需要が急回復しており、需給バランスがひっ迫する中、粗原料価格が高騰。同社はあらゆる角度から継続的な種々のコスト削減や合理化努力を推進するが、現在の原料価格は自助努力で吸収できる水準を大きく超えている。
こうした環境下、安定した品質での商品供給や、さらなる高付加価値の開発・提案を行う体制の維持と推進のためにも、今回の値上げ実施を決定した。