日本ABS樹脂工業会がこのほど発表した出荷実績によると、11月の総出荷量は前年同期比2%増の2万9200tとなり、2カ月連続でプラスとなった。ただ、再び3万t台を割り込んでおり、需要にまだ力強さが見られていない状況だ。
国内出荷は同4%減の1万8900t、輸出は同13%増の1万300tだった。輸出は9月以降2桁台の伸びが続いている。ただ前月比で見ると国内出荷、輸出とも減少した。国内出荷は前月比4%減と3カ月ぶりにマイナスとなっており、国内需要はまだ本格的な回復とはなっていないようだ。輸出も前月比9%減とやや調整が入ったと見られる。
11月の国内出荷を用途別で見ると、