日本ゼオン 合成香料リーフアルコールの生産能力を増強へ

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2021年3月26日

 日本ゼオンは25日、合成香料の主力製品であるリーフアルコールについて、生産能力を増強することを決定したと発表した。同社はリーフアルコールで世界№1のシェアをもつが、今回の増設により年間生産能力は1600t(現在1200t)に拡大する見込み。今年の夏に起工し、2022年秋の竣工を予定している。

合成香料リーフアルコールを増強
合成香料リーフアルコールを増強

 リーフアルコール(cis-3-Hexenol)は「青葉アルコール」とも呼ばれ、新緑の若葉のような香りをもつ合成香料。フレッシュ感を演出するグリーン系香料として、香水やシャンプー、石鹸などのフレグランス、また、清涼飲料や菓子などのフレーバーに幅広く使用されている。汎用的に使用される香料として、今後も安定的な成長が見込まれていることから、同社は能力増強を決定した。ゼオングループはこれからも香料の〝化学〟を通じて、香り豊かなくらしの演出に貢献していく。