DICは26日、可塑剤製品について4月10日出荷分から値上げすると発表した。対象製品および改定幅は、ポリエステル系可塑剤が「34円/kg以上」、エポキシ系可塑剤が「28円/kg以上」、アジピン酸系可塑剤が「31円/kg以上」、トリメリット酸系可塑剤(TOTM)が「33円/kg」、その他特殊可塑剤が「30~100円/kg」となっている。
原油・ナフサ価格の上昇や需給のひっ迫により、可塑剤の主原料である各種酸、グリコール類、アルコール類の価格が急騰。さらに、物流業界の慢性的な人手不足を背景に物流コストも上昇している。こうした中、同社は自助努力を続けてきたものの、これ以上のコスト上昇分を自社内で吸収することは極めて困難であることから、今後の安定供給と事業継続を図るため、今回の値上げを決定した。