DICは22日、塗料用樹脂全般について、5月6日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「おおよそ40円/kg以上」。
昨今、原油価格の上昇や中国の環境規制強化による原料の供給不安に加えて、世界各地の天候不順や原材料メーカーのトラブルにより、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂などの塗料用樹脂の主原料となるモノマー類や溶剤などの価格が高騰している。
また、コロナ影響要因も含め各地港湾施設の機能不全による納期遅延や燃料高騰を背景に、ユーティリティーや物流コストも上昇している。同社は、原材料価格の高騰や物流コストの上昇を自助努力で吸収することが極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と事業継続を図るために値上げが避けられないと判断した。