DIC 可塑剤を値上げ、原料や包装材料費の高騰に対応

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2021年7月16日

 DICは15日、可塑剤について今月26日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、ポリエステル系可塑剤が「25円/kg以上」、エポキシ化大豆油(ESBO)が「30円/kg」、その他エポキシ系可塑剤が「35円/kg以上」、アジピン酸系可塑剤が「22円/kg以上」、トリメリット酸系可塑剤が「23円/kg以上」、特殊可塑剤が「25円/kg以上」となっている。

 原油・ナフサ価格の上昇および需給のひっ迫により可塑剤の主原料である各種酸、植物油、アルコール類の価格が高騰を続けている。さらに、鋼材価格の上昇からドラム・缶の包装材料費も高騰している。同社は、引き続き自助努力による吸収を続けているが、昨今の原料価格および包装材料コストの上昇を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の事業継続を図るためには値上げが避けられないと判断し、今回の値上げを決定した。