日本酸素ホールディングス タイ東部の空気分離装置が稼働を開始

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2021年8月2日

 日本酸素ホールディングスは29日、アジア・オセアニア事業会社の1つNIPPON SANSO(THAILAND)が、タイ東部ラヨーン県で建設を進めていた空気分離装置が完成し、操業を開始したと発表した。タイでは、持続的成長を可能とするための経済発展計画「タイランド4.0」が進められている。

タイ東部ラヨーン県 空気分離装置
タイ東部ラヨーン県 空気分離装置

 同構想の中核である「東部経済回廊(EEC)」は、タイ東部の3県(チョンブリ県・ラヨーン県・チャチュンサオ県)を経済特区として開発する計画で、同地区を中心に産業ガス需要の持続的増加が期待されている。

 NIPPON SANSO(THAILAND)では、空気分離装置をバンコク周辺地区で2工場、タイ北部のチェンマイ周辺地区で1工場稼働させ、バルクガス事業を展開してきた。

 今回、両地区での需要増と安定供給強化に対応するため、7月からラヨーン工場の操業を開始した。これにより同社は、大口需要顧客へのガスのパイピング供給と併せて、液化ガスの販売による事業基盤の拡充と事業拡大を図っていく。