【夏季特集】わが国化学産業、グリーン政策で脱炭素化が加速

2021年8月10日

GHG排出削減に注力、循環型社会構築もテーマ

 わが国化学産業は、世界的にグリーン化の流れが加速してきたことで、原燃料の見直しや事業ポートフォリオ改革を迫られている。政府は昨年宣言した2050年カーボンニュートラルの実現に向け、2030年の計画について、GHG排出削減目標を46%(2013年比)に引き上げ、エネルギー基本計画では再エネ比率を36~38%(2019年実績18%)に高めた。エネルギー多消費型である化学産業にとっては、いずれもチャレンジングな目標となっており、各社の自助努力に加え、イノベーションが必要不可欠となる。

 さらに、廃プラの利用など循環型社会構築への貢献も大きなテーマだ。ケミカルリサイクル技術を導入する動きが活発化しているが、社会実装のためには、業界の垣根を超えた連携に加え、行政のサポートがより重要になってくるだろう。今回の夏季特集では、環境対応に取り組みながら、いかに企業成長を図っていくのか、業界を代表する首脳の方々に聞いた。

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◇インタビュー◇

信越化学工業代表取締役会長 金川千尋氏
▽変化を成長の機会に、製品と技術で社会の課題解決に貢献

三菱ケミカル代表取締役社長 和賀昌之氏
▽ CN実現は官民の議論と消費行動がカギ、あらゆる可能性探る

旭化成代表取締役社長 小堀秀毅氏
▽グリーン・デジタル・パーソンを高め、社会貢献で事業成長

三井化学代表取締役社長 橋本 修氏
▽事業ポートフォリオ変革し、社会課題視点のビジネスモデルへ

昭和電工代表取締役社長 森川宏平氏
▽各事業が成長軌道に回帰、個性派企業に向け基盤整備に注力

東ソー代表取締役社長 山本寿宣氏
▽新中計も基本方針を継続、CNへのコミットは現時点で困難

JSR代表取締役社長兼COO 川橋信夫氏
▽成長事業であるDSとLSに注力、企業価値の向上に邁進

プライムポリマー代表取締役社長 藤本健介氏
▽PEメタロセン化、PPは新設備で高付加価値と環境貢献図る

PSジャパン代表取締役社長 室園康博氏
▽新中計は環境対応と能力増強がテーマ、新規難燃にも注力