NEDO 「大学発ベンチャー表彰2021」受賞者決定

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2021年9月9日

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と科学技術振興機構(JST)はこのほど、「大学発ベンチャー表彰2021」の受賞者を決定した。

 大学などの研究開発成果を活用した起業や起業後の挑戦的な取り組み、大学や企業による大学発ベンチャーへの支援の促進を目的として2014年度に開始した制度。今回、38件の応募の中から、大学発ベンチャー六社とその支援大学、支援企業が受賞した。

 受賞名、受賞者と事業内容は、

 ▽文部科学大臣賞はHeartseed/慶應義塾大学/味の素による「iPS細胞による心筋再生医療の実用化研究」

 ▽経済産業大臣賞はリージョナルフィッシュ/京都大学/荏原製作所による「水産物の品種改良とスマート養殖を組み合わせた次世代養殖システムの構築」

 ▽JST理事長賞はオリシロジェノミクス/立教大学による「無細胞系による長鎖環状DNAの連結・増幅技術を用いた各種製品・サービスの提供」

 ▽NEDO理事長賞はRapyuta Robotics/チューリッヒ工科大学/モノフルによる「クラウドロボティクスプラットフォームの開発とロボティクスソリューションの提供」

 ▽日本ベンチャー学会会長賞はマトリクソーム/大阪大学/ニッピによる「細胞外マトリックスタンパク質を用いた細胞培養用基質の研究開発と販売」

 ▽大学発ベンチャー表彰特別賞はRTi‐cast/東北大学/国際航業による「地震時に即時的に津波浸水被害予測を行う世界初のシステムによる津波災害情報配信とシステムの構築・運用」だった。

ランクセス 東北復興支援でオンライン化学実験教室開催

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2021年9月9日

 ランクセスはこのほど、東北復興支援の一環で岩手県下閉伊郡山田町の小学生を対象に、化学実験教室「つくってまなぼう! わくわく実験教室」をセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンと共催した。子どもたちが楽しみながら化学を学べることを目的に、今年で8回目の開催となる。

 8月5日に山田町ふれあいセンター「はぴね」で、地元の小学1年生から6年生までの17人の児童が参加。新型コロナの感染リスクを最小限に抑えるため、昨年同様、山田町の会場とランクセス東京オフィスをオンラインで繋ぎ、画面を通して実験を進めるリモート開催となった。

 今年は「暑い夏をエコに涼しく楽しく! 自分だけの保冷剤をつくろう!」をテーマに、地球で起こっている様々な環境問題や身近に取り組める地球温暖化対策について学ぶとともに、電気を使わずに涼しく過ごす方法の1つとして、高吸水性ポリマーを使って保冷剤を作る実験を行った。参加した子どもたちからは「すんごく楽しかった」「高吸水性ポリマーに水を入れてもめばゼリーのようになったところが面白かった」「楽しく保冷剤を作れて、地球温暖化について知れてよかった」などのコメントが寄せられた。

 同社は、東日本大震災で被災した子どもたちの支援を目的に、2011年からセーブ・ザ・チルドレンの活動を支援し、さらなる支援の拡充を目指して2014年から宮城県内、2017年からは岩手県内で化学実験教室を開催している。長引くコロナ禍でも学びの機会が失われないよう、また環境や化学に興味をもつ機会となることを願っての開催となった。今後もすべての子どもたちに質の高い教育の機会を提供するという持続可能な開発目標に向かって、教育分野への支援を続けていく考えだ。

 

三井化学 「8月豪雨」で佐賀県武雄市に支援物資を提供

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2021年9月9日

 三井化学はこのほど、先月中旬の西日本と東日本を中心とした記録的な大雨災害による被災者・被災地支援として、同社関連製品であるブルーシート100枚を佐賀県武雄市に提供した。

岩国大竹工場での支援物資の積み込み
岩国大竹工場での支援物資の積み込み
武雄市に届けられたブルーシート(写真提供:Civic Force)
武雄市に届けられたブルーシート(写真提供:Civic Force)

 

 

 

  

 

 緊急災害対応アライアンス「SEMA(シーマ)」の要請を受けて実施。岩国大竹工場(山口県和木町)からトラックに積み込んだ支援物資は、武雄市で活動中の公益社団法人「Civic Force(シビック・フォース)」に届けられた。

 三井化学は「『令和3年8月豪雨災害』により亡くなられた方々とご遺族に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。被災地の1日も早い復興を心からお祈り申し上げます」とコメントしている。

 

出光興産 マイカーリースに新サービス、キャンペーンを実施

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2021年9月9日

 出光興産はこのほど、月間定額制マイカーリース「オートフラット」に新サービス「あんしんキャンセルサポート」を導入すると発表した。

マイカーリース 新サービスを導入
マイカーリース 新サービスを導入

 「オートフラット」は、契約期間中に支払う月額料金の中に車両代・税金・メンテナンス費用がすべて含まれる定額制マイカーリース。今回、契約者の安心感向上を目的に、運転免許返納や死亡時に中途解約金を免除する「あんしんキャンセルサポート」を新たに導入する。高齢化社会が進展する中、新サービスにより、免許返納などの事態が発生した場合に中途解約金が免除されるため、安心して「オートフラット」を契約できる(9月1日以降の申込者が対象)。

 なお、新サービス導入を記念し、だれでも応募できる「新車あげます! キャンペーン」(9月1日~10月31日)を実施する。2020年度の新車販売台数で1位となったトヨタ「ヤリスクロスHYBRID」を抽選で1人にプレゼント。応募はキャンペーン公式ウェブサイト(https://www.idemitsu-autoflat.com/campaign/)で受け付けている。また、キャンペーン期間中に「オートフラット」の契約者全員には、Amazonギフトカード1万円分をプレゼントする。

ブルーイノベーション 上下水道の3Dモデル化サービスを開始

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2021年9月9日

 ブルーイノベーションはこのほど、フソウと都市デジタルツインの中核である3D都市モデル整備に向け業務提携し、3Dスキャナとドローンによる上下水道インフラ向け3Dモデル化サービスのトライアル提供を開始したと発表した。

3 D スキャナによる施設撮影風景
3 D スキャナによる施設撮影風景

 同サービスでは、インフラ施設内部は設置型レーザー計測の3Dスキャナで、施設外部はドローンで撮影した画像からフォトグラメトリ(3DCGを作成する技術)で、それぞれ点群データ化。目視可能な上下水道インフラ施設すべてをありのままにデジタル化し、バーチャル空間上に実際に存在する都市と対になる双子(ツイン)の3D都市モデルを再現する。

 社会インフラを支えている上下水道インフラ施設は高経年化が進んでおり、幾度もの改築・更新工事の結果、設計図面がない、または設計図面があったとしても現状と異なる場合があり、設備の状況を正確に把握することが困難なケースが少なくない。

ドローンによる施設撮影風景
ドローンによる施設撮影風景

 これに対し、同サービスを導入することで設備をありのままに3Dモデル情報として可視化でき、関係者間でのイメージ共有や合意形成の迅速化と省力化、保守・運用業務の記録の一元化、遠隔化や効率化、高度化が実現できる。さらに、都市デジタルツインの実現に重要な3D都市モデルのデータとして、まちづくりのDXへの活用も可能となる。

 両社は今後、上下水道以外のインフラ施設への展開も視野にサービス開発を加速するとともに、持続可能で強靭な都市づくりに寄与する3D都市モデル整備に向けて、積極的に取り組んでいく。

 

ランクセス 無機顔料製品を値上げ、2日出荷分から適用

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2021年9月9日

 ランクセスは今月2日付で無機顔料製品の価格を世界的に改定し、同日以降の出荷分から即時に適用すると発表した。対象製品と値上げ幅は、酸化鉄顔料が「200ユーロ/t以上」、酸化クロム顔料が「300ユーロ/t以上」、フェライトが「250ユーロ/t以上」で、ユーロ圏以外では相当する現地通貨での相当額となる。さらに、仕向け地によっては、輸送コストの増加分を補うために、追加手数料がかかる場合があるとしている。

 同社の酸化鉄顔料と酸化クロム顔料は、主に「バイフェロックス」および「カラーサーム」の商標名で販売され、建材、塗料・塗装、プラスチックなどの着色剤として幅広く展開。また、高い着色力をもつ同社の無機顔料は、持続可能な厳しいガイドラインに基づいて製造されている。

住友化学 リサイクルプラで新ブランド展開、普及拡大へ

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2021年9月9日

 住友化学は8日、リサイクル技術を活用して生産するプラスチック製品について、新ブランド「Meguri(メグリ)」(商標登録中)を立ち上げると発表した。同ブランドの普及を通じて、温室効果ガス(GHG)排出削減をはじめとする環境負荷低減への貢献を目指す。

リサイクルプラスチックの新ブランド『Meguri(メグリ)』
リサイクルプラスチックの新ブランド「Meguri(メグリ)」

 「Meguri」は、ケミカルリサイクル(CR)やマテリアルリサイクル技術により生産するポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)、アクリル樹脂などの様々なプラスチック製品を対象としたブランド。

 同社が先月に公表した、愛媛工場(愛媛県新居浜市)に建設予定のCR実証設備から得られる再生アクリル樹脂を皮切りに、積水化学工業と共同で開発中のごみを原料とするPEや、廃プラを再資源化する自動車部材向けのPPコンパウンドなども「Meguri」としての展開を予定する。顧客や同業他社、自治体などとの使用済みプラ製品の回収を含めた連携体制の構築も図りながら同ブランドの製品ラインアップを拡充し、生産・販売を増やしていくことで、循環型社会実現の一助を担っていく考えだ。

 「Meguri」は、住友化学の次世代を担う若手社員が議論を重ね、「3つの『めぐり』を未来へつなぐ」という思いを込めて命名。「資源循環」と「人とのめぐり会い」に加え、煙害克服のため、銅製錬時に発生する亜硫酸ガスから肥料を製造する目的で設立された同社にとって、事業を通じて社会課題を解決するという創業の精神への「原点回帰」の意味が込められている。また、ブランドロゴに併記する「Circularity for all」は、循環型社会の実現への貢献に向けた固い決意を表現した。

 住友化学は、経営として取り組む重要課題(マテリアリティ)の1つにプラスチック資源循環を含めた環境負荷低減への貢献を掲げている。今後も、グループを挙げて経済価値と社会価値を一体的に創出し、持続的な成長とともに、サステナブルな社会の実現に貢献していく。