三井化学はこのほど、デジタルを活用した革新的な化学素材検索・顧客開拓プラットフォームとして、同社と同業他社の製品情報をワンストップで検索できるインターネットウェブサイト「日本の化学素材」(https://www.ibismaterials.com/jp/)を公開した。
一般的に、インターネット上で製品やサービスを検索する際は、テーマに沿って専門のウェブサイトを活用する。しかし、化学素材の領域では、情報が散逸しているため、各社が保有する優れた製品や技術が消費者や顧客に十分に認知されていなかった。
こうした中、同社は、自社の保有する化学の知見を活用し、良質な化学素材検索専門サイト「日本の化学素材」を開発し、無償で一般公開する。利用者はキーワードの入力や、求める用途や特長をリストから選択することで、同社と同業他社がホームページ上で公開している化学素材の一括検索が可能。検索結果は各社ホームページの製品情報に直接リンクしており、利用者は当該素材の製造者や販売者に直接アクセスすることができる。
DX推進室を担当する三瓶雅夫執行役員は「コロナ禍によって商談の場が制約され、消費者や顧客が化学メーカーの情報にアクセスすることが難しい状況だ。当社が開発した化学素材の検索サイト『日本の化学素材』によって、情報収集の利便性が向上することを期待している」と述べている。
同社は検索サイトを運営する目的として、①利用者の化学素材探索にかかるコストの低減、②各社がインターネット上で発信する情報露出の強化、および化学業界全体のオンライン上での顧客開拓を支援、③同社の新規顧客の獲得や知名度の向上、などを挙げている。
三井化学は、不確実性が増す環境下において、DXを通じ、社会課題解決に対するソリューションを提供していく。