日本ポリプロ PP全製品値上げ、コスト上昇に対応

2022年3月16日

 日本ポリプロは15日、ポリプロピレン(PP)全製品について、4月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「45円/kg以上」。

 新型コロナウイルス感染拡大による世界経済停滞から回復する中、原油の需要は拡大観測が高まる一方、緊迫した国際情勢などから原油価格が高騰している。国産ナフサ価格についても、原油価格の上昇に加えタイトな需給を背景に9万円/klをうかがう水準まで上昇することが見込まれ、また諸費用や副資材コストも大きく増加している。

 同社は、厳しい経済環境の下、徹底したコスト削減に努めているが、今回のコスト上昇を自助努力のみで吸収することは困難であることから、値上げせざるを得ないと判断した。

 なお、前提とした国産ナフサ価格が想定を超えて変動する場合には、改定幅を変更する可能性があるとしている。