住友ゴム、タイ工場を太陽光発電で電力ゼロカーボン化

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2023年3月6日

 住友ゴム工業のタイヤ製造・販売子会社スミトモ・ラバー(タイ王国ラヨン県)はこのほど、再エネ価値の提供に係る契約を関西電力と締結した。

太陽光発電設備 設置イメージ

 関西電力の子会社関西エネルギーソリューションズ(K‐EST)が、単一事業所では世界最大となる屋根置き太陽光発電設備(出力約22㎿、約4万枚)とガスコージェネレーションシステム(6.6㎿級2台)を同工場に設置し、生成した電力と蒸気の全量を、現在工場で使用されているエネルギーの代替として供給。年間約3万8000tのCO2削減を見込む。また、同工場で使用する電気エネルギーは、関西電力が調達・提供するI‐REC(国際再エネ電力証書)でゼロカーボン化する。

 調達先はタイ国内のゴムの木の廃材を主燃料とするバイオマス発電由来の再エネ価値であり、持続可能な天然ゴムの取り組みにも貢献する。今回、環境省の「令和4年度2国間クレジット制度(JCM)資金支援事業のうち設備補助事業」の補助を受け、タイ国政府と日本政府の協力の下で実施される。同補助事業は、優れた脱炭素技術などを活用し、途上国などでの温室効果ガス削減とともに、JCMを通じて日本とパートナー国の温室効果ガスの排出削減目標達成への寄与を目的とし、優れた脱炭素技術などに対する初期投資費用の二分の一を上限として、補助が行われる。