出光興産は13日、LIB材料、結晶性酸化物半導体、有機EL材料、新規農薬といった先進マテリアル（高付加価値素材）の韓国における研究開発の加速およびマーケティング体制の強化を目的に、「出光アドバンストマテリアルズコリア」を設立したと発表した。
同社は、2050年カーボンニュートラル社会の実現に向け、2030年ビジョン「責任ある変革者」、2050年ビジョン「変革をカタチに」を掲げている。来年度からスタートする中期経営計画では、先進マテリアル分野おいて顧客ニーズに応えるべく開発・製造・販売体制を強化し、事業拡大を進めるとともに、多様な省資源・資源循環につながる素材提供と社会実装を通じた循環型社会実現への貢献を目指している。
この方針の下、同社は、次世代電池、高速通信・次世代ディスプレイならびに環境対応資材といった先進技術分野をリードする韓国グローバル企業との一層の連携強化と、顧客ニーズを的確に捉えた先進マテリアルの研究開発の加速およびマーケティング体制の強化を目的に、「出光アドバンストマテリアルズコリア」を設立した。韓国京畿道烏山（オサン）市に研究開発センターおよびマーケティング部門を設置し、顧客ニーズにより迅速に応える体制を構築するとともに、韓国企業およびアカデミアとの連携を深める。