三菱ケミカルグループは14日、MMA(メチルメタクリレート)モノマー、MAA(メタクリル酸)、メタクリル酸エステル類の国内価格について、4月1日納入分から値上げすることを決定し、取引先との交渉を開始したと発表した。改定幅は、MMAモノマーおよびMAAが「30円/kg」、メタクリル酸エステル類(BMA、HEMAなど)が「30円/kg以上」。
MMAの主要原料であるナフサ価格は2022年4-6月をピークに落ち着きを見せているが、一方で製造にかかる用役、物流などのコストは原燃料価格の高騰により大幅に上昇している。同社は、製造コスト上昇分を吸収するためにこれまで自助努力を続けてきたものの、引き続き良品質製品を安定的に供給するには、価格改定の実施が必要と判断した。