東ソーは19日、ポリエチレン(PE)樹脂全製品について、10月1日納入分から値上げすると発表した。
対象製品は、低密度PE「ペトロセン」、直鎖状低密度PE「ニポロン‐L」「ニポロン‐Z」、超低密度PE「LUMITAC」、高密度PE「ニポロンハード」「ニポテック」、エチレン酢酸ビニル共重合体「ウルトラセン」、ポリオレフィン系接着性樹脂「メルセン」、高溶融張力PE「TOSOH‐HMS」で、改定幅は「20円/kg以上」となっている。
PE樹脂の主原料である国産ナフサ価格は、産油国の減産継続を背景とした原油価格の大幅な上昇と円安の影響により、さらなる上昇が見込まれている。同社は徹底したコスト削減に努めているが、こうした急激なコスト事情の悪化は自助努力のみで吸収することが極めて困難であることから、今後の安定供給を図る上でも価格改定を実施せざるを得ないと判断した。