三井化学 大牟田でXDI設備20%増強、需要増に対応

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2024年2月27日

 三井化学は26日、難黄変コート用硬化剤の需要増に対応するため、大牟田工場(福岡県大牟田市)内のメタキシリレンジイソシアネート(XDI)の生産能力を増強することを決定したと発表した。2025年7月の完工と同年9月からの営業運転開始を予定する。これにより、国内の生産能力は20%増強される。

XDI生産能力を増強する大牟田工場の全景

 XDIは、同社が世界に先駆けて事業化した特殊イソシアネート。「高屈折率」かつ「耐久性」に優れたメガネレンズ材料として、また「難黄変」「速硬化性」に優れたコーティング・機能材料として、広く認知されている。

 特に安全性の高い食品包装用接着剤、太陽電池やスマートフォンなどに使用される特殊インキ・コーティング材料、安全性の高いマイクロカプセルなどの用途では、QOLニーズや異種材料からの切り替えによるさらなる需要拡大が見込まれることから、大牟田工場での既存XDI生産設備の増強を決めた。