発泡スチロール協会(JEPSA)は3日、2019年記者発表会を開催した。酒井幸男会長(JSP社長)は、「残念ながら昨年度のEPSの出荷は、対前年比2%減の13万tとなった。原油高騰による原料高や、燃料・電気料金の値上げなど厳しい状況に置かれている」と総括した。
主要分野である農水産容器分野は前年比3%減となった。水産分野は全国区であるイカの記録的な不漁が続いたこともあり低調だったが、農業分野では天災の影響を受けた地域があったものの農産物容器の出荷は前年を上回り順調だった。
弱電分野は夏の猛暑による白物家電の出荷に加え、4K対応の薄型テレビも伸長したこともあり、前年並みとなった。建材分野は住宅着工件巣が2.3%減少した影響を受け、EPS断熱材の出荷が同2%減、土木分野は同1%減だった。
一方、リサイクルについては、全リサイクル率が90.8%と4年連続で90%台となった。内訳では、マテリアル・リサイクル(MR)が