日本ポリプロは31日、茨城県神栖市にある鹿島工場のポリプロピレン(PP)製造設備1系列の停止を決定したと発表した。
停止するのは、年産10万6000tのスラリー法設備(第2系列)。停止時期は来年の4月を予定する。
PP樹脂の事業環境は、今後も中東・アジア地域での新増設が計画され、汎用品を中心とした海外品の流入による国産品需要の低迷によって、将来的に非常に厳しい状況になることが予想されている。
同社は、プラント競争力強化と機能性PPの拡充により、収益力の強化を進めている。この方針に沿って、現在、五井工場(千葉県市原市)にPP製造設備1系列の建設を進めているが、今回、さらなる事業基盤の強化と合理化への施策として、鹿島工場設備での1系列停止を決めた。