積水化学 高齢者向け事業強化、認知症対策事業に参画

,

2018年9月14日

 積水化学工業は13日、住宅カンパニーが高齢者向け事業の協業先である、アグリマス社(東京都大田区)の認知症対策事業に参画すると発表した。

 経済産業省の「平成30年度健康寿命延伸産業創出推進事業」に採択されたアグリマス社の「早期認知症予防センター」コンソーシアム事業の連携先として、コンセプト「話食動眠(わしょくどうみん)」に基づいた「認知症の早期発見、重症化予防プロジェクト」を今年10月から開始する。

 同プロジェクトでは、積水化学グループ会社が運営するサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、デイサービスセンターのユーザーのうち、自立者から要支援者を対象に約5カ月間(今年10月~来年2月)、運動とコミュニケーションを中心としたプログラムを提供し、定期的に心身の効果測定を行う。

 また、その効果が睡眠の質にどのように影響するのか、日常の睡眠を測定し、生活の質の向上へもつなげていく。収集データから分析を総合的に行い、個別の対策プログラムを構築し対象者と家族に情報提供を行う。

 健康な時から科学的なエビデンスを基にサービスを提供することで、認知症の早期発見や重症化予防、フレイル(高齢者の身体機能や認知機能が低下して虚弱となった状態)の予防を目指す。

 なお、実施先と対象者はサ高住「ハイムガーデン熱田」の入居者10人と「ハイムガーデン仙台泉 二番館」の入居者5人、デイサービスセンター「オアシスセンター」のデイサービス利用者10人を計画している。