カネカは14日、2020年3月期の連結決算を発表した。売上高は前年度比3%減の6015億円、営業利益28%減の260億円、経常利益36%減の202億円、純利益37%減の140億円となった。
4―12月期までは自動車、エレクトロニクス分野の需要不振の影響を強く受けた。1―3月期になり主力事業の数量拡大による業績回復基調に転じたが、新型コロナウイルス問題の発生がそれを一時的に打ち消す形となっている。新型コロナウイルス問題の影響は全体として約30億円の利益押し下げ要因となった。
なお、今年度の通期業績予想については、現時点で業績予想の合理的な算定が困難であることから、未定としている。