シージーエスターは19日、フタル酸系可塑剤(DOP、DINP、DBP)とイソフタル酸系可塑剤(DOIP)について、4月1日納入分からの値上げを決定し、ユーザーとの交渉を開始すると発表した。改定幅は「35円/Kg以上」。
同社は1月、昨年末からのナフサ価格上昇に伴う可塑剤原料(アルコール、酸)の価格上昇などを理由に、同製品の2月からの値上げを発表した。しかし、その後もナフサは高騰を続け、4月からの四半期以降も上昇基調が継続すると見込まれている。さらに世界的な需給ひっ迫による原料や製品価格高騰の影響もあり、国内の製品需給がタイト化し、原料調達にも大きな影響が出ている。
同社は、これまでと同様にコスト削減に注力していくものの、今後の安定供給を維持するためにも、再度、価格改定を行い採算是正を図ることが必要であると判断した。