JNCは17日、オキソ誘導品について今月21日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、ノルマルブチルアルデヒド(NBA)、イソブチルアルデヒド(IBA)、オクタノール(OA)、ノルマルブタノール(NBO)、イソブタノール(IBO)、CS-12、CS-16、オクチル酸、イソ酪酸イソブチル(IBIB)、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル(IPAC)で、改定幅は「25円/kg以上」(ロジウム触媒費、ユーティリティ費、修繕費、物流費増加分として「15円/kg以上」を含む)となっている。
国産ナフサ価格が、第2四半期(4-6月期)は4万8000円/klを超える勢いで上昇していることに加え、ロジウム触媒やユーティリティ費の高騰、設備老朽化に伴う修繕費上昇、物流コストの増加など、過去に経験のない水準に至っている。また、急激な需要回復による海外市況の暴騰で、市況の内外格差が拡大している状況にある。これらを踏まえ同社は、需要家への供給体制を維持するため、価格改定に踏み切らざるを得ないと判断した。