三菱ケミカル PVA製品群を再値上げ、採算是正を図る

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2021年9月1日

 三菱ケミカルは31日、ポリビニルアルコール(PVA)製品群について、国内と輸出の取引価格を9月6日出荷分から値上げすると発表した。対象製品はPVA「ゴーセノール」、PVA特殊銘柄「ゴーセネックス」、アモルファスビニルアルコール系樹脂「ニチゴーGポリマー」、ゴーセネックスZ用架橋剤「セーフリンク」で、改定幅はいずれも国内価格が「30円/kg以上」、輸出価格が「300USドル/t以上」または「300ユーロ/t以上」となっている。なお同社は、2月、3月、6月に同製品の値上げを実施しており、今回が今年4回目の価格改定となる。

 現在、PVA系樹脂の需給バランスがタイトな状況にあり、対象製品も供給が引き続きひっ迫している。さらに、物流費などのコスト上昇も継続しており、同社の事業収益は悪化が進んでいる。こうした中、同社は、安定供給を維持するためには採算是正が必要であると判断し、今回の値上げを決定した。