中期経営計画「Think & Act 2021」もあと数カ月でまとめのときを迎えるが、この3年間でJNCグループには「変わる勇気」が広がってきたのではないかと感じている。今年度の業績は、市場環境の追い風に助けられている部分はあるが、ようやく将来のありたい姿を話し合えるスタートラインに立つことができそうだ。
4月からはこの結果の上に、ありたい未来を築き上げていく重要な1年であり、私たちの日常を取り戻す本格的挑戦が始まる年とも言える。ただし、私たちを取り巻く世界経済環境は予断を許さず、原料高や大国間の利害衝突が増幅しており、不透明感が増すばかりだ。国内では少子高齢化に起因する様々な課題が、その深刻度を強めていることも危惧される。
しかし、そのような脅威に立ちすくむことなく、ステークホルダーの皆さんとの地道なコミュニケーションを維持し、私たちがもつ技術力にさらに磨きをかけて、これらの課題を解決し、快適で持続可能な未来社会を作るというCSR活動の王道を歩もう。そして、SDGsの達成に貢献できるよう、全員で力を合わせてJNCらしい品格のある「よろこびを化学する」活動を展開していこう。
最後に、世界中のステークホルダーの皆さんのよろこびをJNCグループが1つでも多く創り出し、共に成長していける1年になることを期待して、年頭の挨拶とする。