炭素協会は17日、都内で新年賀詞交歓会を開催し、関係者約100名が出席した。
長坂一会長(東海カーボン社長)は冒頭の挨拶で「昨年末から株価が急落したが、これは米国金利政策に世界経済がついていけないことが要因であると理解できる。ただ驚いたのは、為替が一ドル105円を切ったことだ。年明けの株価や為替も昨年に比べマイナス方向で推移しているため、様々な業界団体の交歓会でもあまり良い話が聞こえてこない」と語った。
海外については、「米国は絶好調を維持、欧州は政治不安による経済減速、中国は貿易摩擦の影響もあり実体経済がかなり悪化している」との見方を示し、欧州と中国の動向が懸念材料だとした。
しかしながら「今年の経済について私は楽観的であり、世間の風評ほど落ち込まないと見ている。炭素業界についても、ファンダメンタルは大きく変わっておらず、特に国内だけに限って言えば、高位安定にあり心配はしていない」とした上で、「確かにこの10年間、日本経済は緩やかな回復傾向にあったことから、