三菱ケミカル 黒崎事業所の硝酸・硝酸塩類の製造設備を停止へ

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2019年2月13日

 三菱ケミカルは12日、黒崎事業所の硝酸と硝酸塩類(硝酸ナトリウムと硝酸カリウム)の製造設備を、来年4月をめどに停止し、同事業から撤退すると発表した。 

 同社は三菱ケミカルホールディングスグループの中期経営計画である「APTSIS 20」に基づき、ポートフォリオマネジメントの強化に取り組んでいる。

 これらの製品については、国内市場が頭打ちとなる一方、海外メーカーとの競争にさらされており、同事業を継続的に成長させていくことは困難であると判断した。

 これに伴い、電子工業用高純度薬品(EL薬品)のうち、EL硝酸とEL混酸、ELアンモニア水は黒崎事業所での製造を停止するが、小名浜事業所での製造は継続する。

 同社は今後、無機事業については、より付加価値の高い機能商品に集中する。EL薬品事業はエッチング液や洗浄剤といった高機能製品の研究開発を加速させるなど、今後も同事業全体の成長を促進する。

 また、これら事業を含めた機能商品事業について、エレクトロニクス関連事業や自動車関連事業などの成長市場で技術開発や用途開拓を進めることにより、一層の強化を図っていく。