長坂社長「電極は競争が激化、顧客の選別が必要」
東海カーボンの2023年12月期第3四半期(1―9月期)連結決算は、売上高が前年同期比9%増の2677億円、営業利益6%増の297億円、ROS(売上高利益率)11.1%(0.3ポイント低下)となった。鉄鋼市況の軟調や競争激化に伴う黒鉛電極での在庫評価損(16億円)の計上、メモリ半導体市況の回復遅れによるファインカーボン(FC)での減販が見られたが、カーボンブラック(CB)やスメルティング&ライニング(S&L)などが堅調に推移し、円安の効果もあって増収増益となった。
先日の決算会見において、長坂一社長が事業環境を説明した。黒鉛電極事業は、