ソルベイ 高機能ポリアミドが単回使用手術器具に採用

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2019年4月11日

 ベルギーの先端材料・特殊化学会社のソルベイはこのほど、ポルトガルの手術用器具メーカーのバストス・ヴィーガスが、ステンレスの代わりに、ソルベイの「イグゼフ・ポリアリールアミド(PARA)」を、「ジリオン・ブラック」単回使用手術器具に採用したと発表した。

 高機能ポリアミドの「イグゼフPARA」は、優れた強度と剛性に加え、美しい表面外観を持ち、高エネルギーガンマ線照射後も、外観や物理特性の変化がほとんどない。

 ISO10993に規定された生体適合性試験の結果、「イグゼフPARA」樹脂は、細胞毒性・感作性・皮内反応性・急性全身毒性が一切ないことが立証されており、同社は体液や組織との接触が限定的な、24時間未満の医療用途向けにこの製品を提供している。

 「ジリオン・ブラック」単回使用手術器具セット(SUI)は、剛性の高い医療用グレードの「イグゼフPARA」樹脂から成形され、キュレットや多様な鉗子、ニードルホルダー、皮膚ステープルリムーバーなどで構成されている。

 欧州製の「ジリオン・ブラック」SUIは、医療機器品質マネジメントシステム規格に登録された品質システムの下、厳密なクリーンルーム条件下で製造。酸化エチレンガスを使用して自社で滅菌され、EUの医療機器に関するクラスⅡaのCEマーク認証を取得している。