王子ホールディングスはこのほど、廃棄プラスチック削減に貢献する、地球環境に優しいバリア性紙素材「SILBIO BARRIER(シルビオ バリア)」のサンプル提供を開始すると発表した。
同製品は、紙素材でありながら、外部からの酸素や水蒸気などの侵入を防ぎ、内容物の劣化を抑える高い酸素バリア性・水蒸気バリア性を有し、バリアフィルムの代替として使用できる。
食品から産業資材まで、バリア性が求められる幅広い包装用途に使用できるよう、原材料を厳選して設計。食品接触用途では、日本製紙連合会の自主基準に沿って開発を進めており、さらに、米国食品医薬局(FDA)の使用認可リストに収載された物質のみを使用した銘柄も準備している。
また、内容物の香りや水分を保つ機能に加え、再離解性(再度パルプへ戻る性能)をもつため、古紙として再利用することも可能だ。
王子グループは、イノベーション推進本部パッケージング推進センターを中心に、プラスチックに替わる、さらなる機能を備えた紙素材の開発を進めている。