米国の7月の主要化学品の輸出は、カセイソーダ(液)の61万7000t(前年同月比7.0%増)、塩化ビニル樹脂の23万4000t(同3.2%増)、高密度ポリエチレンの
米国の7月の主要化学品輸出入実績
2018年10月10日
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三菱ケミカルホールディングスは4日、経団連会館で「The KAITEKI FORUM 2018」を開催した。
11回目の今回は「人工知能とその未来」をテーマに、研究者や事業者、法律家などが講演。開会のあいさつを行った越智仁社長は「第一線でご活躍の先生方に最先端の知見を伺うべく、多岐にわたるスペシャリストをお招きした。このフォーラムを通じて、人工知能が私たち人類と社会にどのような変化をもたらしていくのか、皆さまと一緒に考えを深めていければ」と期待を述べた。
最初に公立はこだて未来大学の松原仁副理事長が「人間と人工知能はこれからどう付き合っていくか」をテーマに、将棋でコンピュータが人間に勝ったり、AIに小説を書かせたりしている例を紹介しつつ、コンピュータは創造的であり、人間と人工知能が役割を分担することで、人間という概念が拡張していくとの見通しを示した。
次に人工知能研究者・脳科学コメンテイター・感性アナリスト・随筆家でもある黒川伊保子感性リサーチ代表取締役が「人工知能は天使か悪魔か~人類とAI」をテーマに講演。人間の脳は、若いうちに大量の定型作業や失敗を重ねる訓練をすることが必要で、定型作業を引き受け、現場の失敗を劇的に軽減するAIに甘えると、企業は人材育成の機会を逸してしまうと警告し「あえて、AIを退ける英断が経営者に求められる」と指摘した。
世界トップクラスのAIベンチャー企業であるPreferred Networksの岡野原大輔代表取締役副社長は
2018年10月10日
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積水化成品工業は9日、「テクポリマーHM」シリーズの「遮熱タイプ」を開発したと発表した。
「テクポリマー」は、同社独自の重合技術を用いた微粒子ポリマーで、液晶ディスプレイや照明カバーの光拡散材、塗料・インキの艶消し材など、様々な用途に採用されている。
節電や省エネ意識が高まる中、遮熱や断熱効果が得られ温度制御に寄与する材料が幅広い分野で求められている。同社はこのような状況に対応するため、同シリーズの遮熱タイプを開発した。
遮熱タイプを配合した塗膜の特長は①日射を遮るので高い遮熱性を示すこと②可視光から近赤外領域の光反射性に優れること。
遮熱性能の評価では、透明塗料に同社従来品アクリル微粒子、もしくは新規開発品を加えた場合を比較するため、アクリル板の塗工面(初期温度20℃)を5センチ離した白熱電球で加熱し、光照射に伴う温度変化を測定。60分間の加熱でアクリル板の温度が、従来品は42℃まで上昇したのに対し、新規開発品では33℃の温度上昇に抑えられた。
また光反射性能の評価では、黒色基材に塗工した塗膜の光反射率を分光光度計で測定。従来品では可視光~近赤外光の反射率が10%以下なのに対し、新規開発品では可視光領域が70%以上、近赤外光領域でも40超~70%前後の反射率を示し、可視光から近赤外光を効果的に反射した。
同製品の販売目標は、2019年度が3000万円、22年度には5億円を計画。同社は新規開発の「遮熱タイプ」を、従来の塗料用途にとどまらず、車内の温度制御に関する取り組みを積極的に進めているEV(電気自動車)部材への展開を図っていく考えだ。
2018年10月10日
出光興産・国際石油開発帝石・三井石油開発の3社は、2011年から地熱開発の共同調査を行っている秋田県小安地域で、掘削した井戸の能力を把握するため、9月28日~10月18日(予定)にかけて噴気試験を実施している。
小安地域では地下資源の探査・井戸の掘削・蒸気の供給など地熱開発のノウハウを有する3社が共同で開発に取り組んでいる。
噴気試験の実施目的と内容については、5~9月に掘削した試験生産井A-1とA-2号井で噴気試験を実施。実際の生産井と同規模の井戸で、1~2週間の連続噴気により生産能力を評価する。
同試験を通じて井戸の噴気能力(蒸気量)、地下温度、地熱流体の化学成分、井戸周辺の透水性などについて検証作業を行う。今後は、18~21年度にかけて第3段階の調査(①生産・還元試験、②貯留層能力評価、③環境影響評価など)を実施していく。
日本には豊富な地熱資源が存在しており、米国、インドネシアに次ぐ世界第3位のポテンシャルがある。
地熱発電は天候に左右されずに安定的な電力供給が可能な再生可能エネルギーとして注目されており、東日本大震災以降、国立・国定公園内の地熱開発にかかる規制緩和や再生可能エネルギー固定価格買取制度施行に伴い、現在、国内各地で調査・開発が進められている。
出光興産はエネルギー事業での環境負荷低減へ向けて、地熱などの再生可能エネルギーを今後も推進していく考えだ。
2018年10月10日
三井化学はこのほど、第1回「がんアライ宣言・アワード」の金賞(ゴールド)を受賞し、2日に開催された表彰式で同賞を授与された。
がんアライ宣言・アワードは、がんを治療しながら働く「がんと就労」問題に取り組む民間プロジェクト「がんアライ部」(代表発起人:岩瀬大輔氏、功能聡子氏)が、がん罹(り)患者が治療をしながら生き生きと働ける職場や社会を目指して創設した新たな表彰制度。
がんとともに働き続けられる環境づくりに取り組むことを宣言(がんアライ宣言)した上で、具体的な取り組み内容を添えて応募した企業の中から優れた取り組みを表彰する。
今回の金賞受賞は、三井化学がグループ内で行うがん検診や、罹患社員への配慮が高く評価されたもの。
同社は、がん検診を通常の健康診断の中に組み込んだり、集団検診として実施したりすることで、がんの早期発見に努め成果を上げており、また産業医、人事部と職場が連携し、罹患社員に対し過剰ではなく適度に配慮し、仕事を両立して活躍できる体制を築いている。
三井化学は今後も、「社員の健康は会社の健康に直結する」との基本理念にそって、社員の健康づくりを経営課題と位置づけ、グループ社員の健康増進活動に積極的に取り組んでいく方針だ。
なお、表彰制度を創設したプロジェクト名の「アライ部」には、がん罹患者の味方・協力者(ally:アライ)や、生きている・生き生きとした(alive:アライブ)などの意味が込められている。
2018年10月10日
クラレは10日から幕張メッセで開催される「第8回国際農業資材EXPO」(農業ワールド2018内)に出展する。
今回、農業の展示会では初めて、クラレ、クラレトレーディング、クラレクラフレックスが一堂に会し、種から出荷に至るまで、農作業の様々なシーンに使用されている素材・資材を紹介。クラレグループの総合力で、現代農業が抱えるあらゆる課題へのソリューションを提供する。
主な出展製品は農薬散布に使用できる保護マスク、「クレモナ」寒冷紗、ビニロンを用いた繊維培地、「クラレポバール」、親水性樹脂培地「ソフィテラ」、「エバール」使用の土壌燻蒸用バリアフィルムと穀物保存袋。
農薬散布に使用できる保護マスクは、活性炭入りの使い捨て高性能マスクで、クラレが製造する独自の高性能活性炭「クラレコール」を使い、作業時の不快な臭気を強力に吸着・軽減する。国家検定に合格している(区分:DS2)。
クレモナ寒冷紗は、親水性のあるビニロンを使用。適度な保湿力により、葉焼け・乾燥などから植物を守る。沿岸地域で問題となる塩害対策にも効果がある。
ビニロンを用いた繊維培地は、親水性のあるビニロンを使った、水耕栽培向けの初期育苗用培地。水の吸い上げ性や保水性に優れ、繊維方向が縦にそろっているため、直根性植物の栽培に適している。
クラレポバールは水溶性の合成樹脂。粒状農薬・肥料の物性や取り扱い性を高めるバインダーとして使われる。また、種子のコーティング剤として、発芽率改善や機械播種時の粉じん抑制に寄与する。そのほか、土壌改良剤や展着剤など、幅広い用途で使用することができる。
ソフィテラは親水性を持つクリーンな人工樹脂培地。適度な粒度で通気性も良いため、根腐れしにくく、収穫時の根離れも良好。洗浄して繰り返し使用できる。
エバールを使った土壌燻蒸用バリアフィルムは、プラスチックの中で最高レベルの気体遮断性を持つエバールを使用。薫蒸剤を土壌に閉じ込め、土壌病や害虫の防除効果を向上させる。また、燻蒸剤の漏洩量低減により、薬剤の使用量を最適化できる。
エバール使用の穀物保存袋は、エバールのガスバリア性を生かした。酸素の侵入を抑えることで、微生物や害虫などが生存できない環境を作り、穀物や種の品質保持に貢献する。
2018年10月9日