MMAモノマー 世界的に需給タイトの状況が継続

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2018年8月24日

 アクリル樹脂原料であるMMA(メタクリル酸メチル)モノマーの需給バランスが世界的にタイトな状況が継続しており、海外市況が昨年から一段と高騰している。

 MMAモノマーの需要サイドでは、主要誘導品であるアクリル樹脂の成形材料分野が好調に推移しているのに加え、透明ABS樹脂向けや、環境問題から水系溶剤としての引き合いが強くなるなど想定以上の動きとなっている。またMAA(メタクリル酸)も耐熱性を上げる樹脂添加剤としての需要が旺盛な模様だ。

 一方、供給サイドでは、米国における設備トラブルの発生や各サプライヤーの大型定修による稼働制限などにより玉が絞られている。さらに

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LGイノテック 室内照明で日光消毒効果の機能性光源を発売

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2018年8月24日

 韓国LGグループの関連会社で材料・部品メーカーであるLGイノテックはこのほど、室内照明で日光消毒効果がある機能性光源「衛生照明LED」をリリースしたと発表した。

 同製品は日用品、布団などを天日干しして殺菌するのと同様な、環境にやさしい日光消毒方式を採用している。細菌は太陽光に長時間さらされると死滅するが、これは細菌のポルフィリンという物質が太陽光の特定波長と反応して細菌の細胞を破壊するためだ。

 同社は、独自のLED光抽出技術でポルフィリンが最も活発に反応する波長(405nm)を最大化した。韓国建設生活環境試験研究院(KCL)による殺菌力テストでは、大腸菌99.9%が死滅。また、国際電気技術関連の標準規格である国際電気委員会の光生物学的安全規格(IEC62471)では目と肌に無害であると検証されており、同製品は化学薬品を使うことなく簡単に室内を殺菌できるなど、人体に無害で安心して使えることを特長としている。

 さらに照明器具の光の明るさを調整するように、室内の状況によって殺菌レベルを最適化でき、汚染レベルや人の有無、場所の特性などにより強殺菌、弱殺菌、一般照明モードを切り替える機能も合わせ持つ。ソン・ジュンオLED事業部長(常務)は「衛生照明LEDは、生活空間を明るく照らすと同時に安全・便利で殺菌する革新製品」とし、「多くの人々の生活の質を高めることができる」とコメント。

 LGイノテックは今後、韓国をはじめ世界の照明メーカーを対象に同製品を積極的にプロモーションするとともに、保健医療、食品・薬品関連の施設や公衆トイレなど、多くの人が利用する施設の照明への採用を訴求していく考えだ。

日鉄ケミカル&マテリアル 役員人事(10月1日)

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2018年8月24日

 [日鉄ケミカル&マテリアル・役員人事](10月1日)▽社長太田克彦▽副社長コールケミカル事業部長シーケム社長総務、CSR、経営企画、財務、IT企画推進を担当林岳志▽取締役常務執行役員技術総括、環境安全、品質保証推進、知的財産、プロセス技術に関する事項管掌篠原一彰▽同役員複合材料事業部門担当杉浦勉▽同役員機能材料事業部門担当金子高之▽取締役執行役員財務部長経営企画、IT企画推進、大阪支店に関する事項管掌加藤聖二▽取締役(非常勤)山田健司▽同松村篤樹▽常任監査役向井俊夫▽同吉江純彦▽同坂巻義孝▽監査役(非常勤)小林二郎▽常務執行役員方大喜科墨(江苏)针状焦科技有限公司総経理安浦重人▽同役員事業開発企画担当、総合研究所に関する事項管掌五十嵐正晃▽同役員機能材料事業部長河原伸行▽執行役員マイクロン事業部長大橋渡▽同役員技術総括、環境安全、品質保証推進、知的財産、プロセス技術に関する事項につき篠原常務執行役員を補佐潤滑材営業に関する業務につき潤滑材料部長に協力讃井政博▽同役員総合研究所長事業開発企画に関する事項につき山田執行役員を補佐梶正史▽同役員エポキシ事業部長梶原洋三▽同役員金属箔事業部長メタル担体事業担当泉真吾▽同役員総合研究所副所長同研究所研究企画部長徳光明▽同役員コールケミカル事業部副事業部長宮木勢▽同役員同事業部事業企画部長宮崎崇輝▽同役員九州製造所長中山岳志▽同役員機能材料事業企画第二部長機能材料事業部門および財務に関する特命事項を担当森井典紀▽同役員コンポジット事業部長遠藤正巳▽同役員日鉄マイクロメタル社長山田隆▽同役員事業開発企画に関する事項管掌山田功▽同役員総務、CSRに関する事項管掌前家洋彦▽参与メタル担体事業部長同事業部開発センター長事務取扱糟谷雅幸▽参与化学品事業部長NSスチレンモノマー社長大谷星郎。

日本スチレン工業会 7月のPS出荷が5カ月ぶりに減少

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2018年8月23日

 日本スチレン工業会がこのほど発表した需給実績によると、7月のポリスチレン(PS)の国内出荷は、前年同月比2%減の5万7500tで、5カ月ぶりにマイナスとなった。

 用途別では、包装用が同四4減の2万5800t、電機・工業用は同1%減の8300t、雑貨・産業用は

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アジア石油化学工業会議(APIC2018)が開催

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2018年8月23日

 マレーシア・クアラルンプールで20~21日に開催されたアジア石油化学工業会議(APIC2018)は、過去最高となる2011人が参加し、「コラボレーションによる価値創造」をテーマに、活発な議論を繰り広げられた。

 21日午後の石油化学工業協会(JPCA)の記者会見で、森川宏平会長(昭和電工社長)は「今回のAPICで感じたのは、アジア全体で市場拡大に対する熱量の高さだ。石化市場がまだまだ伸びるとの見方が多かった。ただ、市場を冷やすいくつかの不確定な要因がある。その中の一つがプラスチックの環境問題であり、化学の力でそれを克服する必要がある」とし、「日本の高いプラスチックリサイクル率に対し、他国から問い合わせがあるなど、環境問題に対して関心が高まっている。日本はこの問題に対しリーダーシップを取るべきだ」との考えを示した。

 越智仁副会長(三菱ケミカルホールディングス社長)は「アジアでも化学企業の考え方が変わってきている。安定・大量生産をするだけではなく、

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帝人 ポルトガルの自動車向け複合材料成形メーカーを買収

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2018年8月23日

 帝人は22日、欧州での複合成形材料事業の拡大の一環として、ポルトガルの自動車向け複合材料成形メーカーである、イナパル・プラスティコ社(イナパル社)の全株式を取得し、完全子会社化すると発表した。

 帝人は昨年1月に北米最大の自動車向け複合材料メーカーの、コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP社)を買収した。CSP社にはフランスに研究開発機能を持つCSPヨーロッパ社があるが、欧州でGF‐SMC(熱硬化性樹脂をガラス繊維に含侵させシート状にした成形材料)の研究開発から製造までの一貫体制を確立するため、CSPヨーロッパ社に製造ラインを建設することを決定した。

 ただ、「GF‐SMCは中間材料であり、成形しないと具体的な部品にはならないことから、サプライチェーンを完結するため、イナパル社を買収することにした」と、同日記者会見を行った中石昭夫複合成形材料事業本部長は説明した。

中石本部長

 イナパル社は1980年代から自動車メーカーやトラックメーカーに、GF‐SMC製部品を提供しているティア1メーカー。自動車業界で

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