石化協 MMAモノマー、4月の国内出荷は前年比2%増
2021年5月28日
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業界筋によると、4月の汎用4樹脂の国内出荷は、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)とも前月に引き続き前年を上回る結果となった。前年は、第1回目の全国的な緊急事態宣言のもと、個人消費ならびに製造業、サービス業において急速な減速をきたした。それに対し今年は、生産活動が上昇基調で推移していることや、消費マインドも持ち直し傾向が続いている。LDPEではフィルム分野の復調が続くとともに、HDPEはパイプ分野、PPでは射出成形分野の出荷増加が目立った。PSは、ほぼ全用途で前年実績を上回っている。
4月の出荷合計を品目別に見ると、LDPEは
2021年5月28日
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LG化学はこのほど、麗水CNT第2工場が操業開始し合計1700tの生産能力を確保したと発表した。韓国内1位の生産能力で、世界最大の単一生産ラインだ。
CNT(カーボンナノチューブ)は銅やダイヤモンドと同等の電気・熱伝導性、鋼の100倍の強度をもち、耐熱性にも優れた新世代の素材。電池、半導体、自動車部品、表面発熱体などへの応用範囲は広い。昨年の世界需要は5000tで、2024年には2万tへと年率40%で爆発的に増加するとの予測だ。
同プラントは、独自開発の流動床反応装置を備え、完全自動化による安定した品質管理とプロセス革新を実現し、消費電力も従来比30%削減している。原料・生産技術・製造プロセス・製品を垂直統合することで、効率性を最大化し競争力のある製品を生産している。
独自のコバルト系触媒は、バッテリー品質に影響する金属や磁気汚染物質の含有量が鉄系触媒より少なく、後処理プロセスは不要だ。また製品を錠剤形状にすることで、輸送中に空気中に分散したり壊れたりするといった既存の粉末やペレット製品の課題を解決した。
生産したCNTは、電気自動車用バッテリーの世界市場をリードするLGエネルギーソリューションなどのバッテリー会社に導電性添加剤として供給し、幅広い産業に応用される予定だ。
LG化学は半導体プロセス用トレーや自動車用外装静電塗装などの導電性化合物や、表面発熱体、半導体高圧電線、高強度コンクリートなどの新規用途に積極的に販売を拡大していく考えだ。3番目の工場を今年立ち上げるなど今後も生産能力を拡大し、競争力のある品質を実現することで、世界市場のリーダーを目指している。
2021年5月28日
三井化学は27日、世界トップシェアを誇る高屈折メガネレンズモノマー「MR」の生産能力増強を決定したと発表した。
既存プラントのある大牟田工場(福岡県大牟田市)で設備新設とデボトル増強を行い、中国を中心としたアジアでの高機能品ユーザー層の拡大や、北米でのポリカーボネート(PC)素材からの置き換え需要などに対応していく考えだ。2023年10月の商業運転開始を予定。生産量については、既存、能増分ともに非公開としている。
「MR」は独自の重合技術により、高屈折率・高アッベ数・軽量かつ高耐衝撃性を実現したチオウレタン系樹脂(硫黄を含むウレタン)のメガネレンズ材料。粘りのあるチオウレタン系樹脂により、薄くても割れにくく、アッベ数が高いことからレンズ度数を上げても色にじみが少なくクリアな視界が得られる特長をもつ。
同社は、グローバルで拡大する高屈折メガネレンズ需要の確実な獲得を目指している。米国市場では、会員制大手量販店の米コストコが「MR」を使用したメガネレンズを標準採用するなど、PC素材からウレタン素材への切り替えが進んでおり、今後も長期的な成長が見込まれている。
三井化学は、引き続きビジョンケア材料事業を通じ、QOV(視界品質)をコンセプトに、視力矯正から、目の健康と快適さまで、より良い視界を追求する製品開発に取り組んでいく。
2021年5月28日
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