サンアロマー PPを値上げ、主原料・副原料の高騰に対応

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2022年3月2日

 サンアロマーは1日、ポリプロピレン(PP)全製品の国内販売価格について、今月16日出荷分から「10円/kg以上」値上げすることを決定し顧客と交渉を開始したと発表した。

 コロナ禍で先進国を中心に出口戦略がとられ始め、経済活動の回復が加速する中、原油需要は伸びている。一方ではOPECプラスの増産体制は整わず、さらにウクライナ危機が極限にまで達したことと相まって原油価格の高騰が続く。PPの主原料ナフサの価格も連動して上昇しており、国産ナフサ市価はすでに7万円/klに達している。

 同社は昨年末にナフサ価格6万5000円/klを基準に値上げしたが、さらなる原料価格の高騰が発生し自助努力の限界を超えていることから、事業継続と安定供給のため製品価格への転嫁を決定した。なお、ナフサ価格が想定より大幅に上昇した場合は、価格改定幅を変更する場合もあるとしている。

 また同日に、ナフサ見合いの値上げに加え、副原料(タルク、エラストマー、ポリエチレン)の価格上昇に伴う値上げも発表した。実施は4月1日出荷分から。対象品目や改定幅については、副原料の含有率が異なるため品目ごとの対応になる。

JNC 組織改正(2022年3月31日)

2022年3月2日

[JNC/組織改正](31日)▽液晶事業部品質保証部を廃止する▽情報材料事業部技術部を廃止する(4月1日)▽技術本部を新設し、その下部組織として環境安全品質部、生産技術部およびCN推進室を設ける▽機能材料グローバル推進室を新設する。

BASF 欧州でPA、PPA販売拡大、電気・電子向け

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2022年3月1日

 BASFはこのほど、ソルベイ(ベルギー)のポリアミド事業の一部として買収したポリアミド(PA)とポリフタルアミド(PPA)グレードの欧州での販売を開始した。すでにアジア、北米、南米の成長市場で販売しているが、欧州委員会による買収条件の期限が満了したため、欧州でも販売を開始した。

 主要原料のアジポニトリルからの一貫生産でPA66のバリューチェーン全体が強化され、

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帝人 炭素繊維織物を開発、強度安定性と低コストを実現

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2022年3月1日

 帝人はこのほど、優れた強度安定性と高いコスト効率を実現した炭素繊維織物を開発したと発表した。今後、産業用途やスポーツ用途に向けて販売を開始する。

 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は、航空機用途、産業用途、スポーツ用途など幅広く採用される中、機械的特性の要求が高まり、強度の安定化が求められている。CFRPの強度は、

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昭和電工 使用済みプラリサイクル、累計100万tを達成

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2022年3月1日

 昭和電工はこのほど、川崎事業所(神奈川県川崎市)において使用済みプラスチックを化学品原料にケミカルリサイクル(CR)する事業「川崎プラスチックリサイクル(KPR)」において、今年1月に、使用済みプラのリサイクル量が累計100万tに達したと発表した。

KPR外観

川崎事業所では、2003年から容器包装リサイクル法に基づき、使用済みプラをKPRで受け入れて化学品原料にリサイクルしている。

 KPRでは、使用済みプラを高温でガス化し分子レベルまで分解。水素とCO2を取り出し、水素は主に低炭素アンモニア「エコアン」の原料に、

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