太陽石油 CSR活動で坊っちゃんスタジアムツアーを協賛

, ,

2019年9月18日

スピードガンで球速を測定
スピードガンで球速を測定

 太陽石油は先月31日に開催された、四国アイランドリーグplus所属の愛媛マンダリンパイレーツが主催する「太陽石油 presents 坊っちゃんスタジアムツアー」に協賛した。今回が3回目。

 会場は愛媛県松山市の、プロ野球公式戦も行われる坊っちゃんスタジアム。好天に恵まれた青空の下、グラウンド上では、参加した子どもたちとその保護者47組・103人が、野球の楽しさを満喫した。

 スタジアムツアーでは、同球団の元選手で現球団スタッフの藤長賢司(ふじなが・けんじ)さんと、同じく元選手の櫟浦大亮(とちうら・だいすけ)さんがツアーガイド役となり、参加者はツアーガイドから出されるクイズに答えながらグラウンドを歩いて回った。 

ティーバッティング
ティーバッティング

野球体験では、同社ブランドキャラクター「ソラトくん」も応援に駆けつける中、スピードガンによる球速測定、ベースランニング、ティーバッティング、前方に据えた9分割の的をボールで射貫くストラックアウトの4競技を体験した。

 スピードガン測定では、子どもたちがキャッチャー役の現役選手に向かって力いっぱいボールを投げたり、ベースランニングでは1塁から3塁までを駆け抜けるタイムを測ったりするなど、子どもから大人までそろって楽しめるスタジアムツアーとなった。

 同社は今後もCSR活動の一環として、多くの子どもたがスポーツへの関心を高め、健全な心の育成を図ることを目的とした活動をサポートしていく。

星光PMCなど CNF複合材料がエコプロアワード受賞

, , , ,

2019年9月18日

 星光PMCが開発したセルロースナノファイバー(CNF)複合材料「STARCEL」が、京都大学、京都市産業技術研究所(産技研)と共に、産業環境管理協会が主催する「第2回エコプロアワード」で「奨励賞」を受賞した。

 豊富でカーボンニュートラルな植物を原料とし、プラスチックの補強・代替素材としての普及が期待されている中、アシックス製品への実用化につなげた点が評価された。

 「STARCEL」は、京大・産技研などが開発したパルプ直接混練法「京都プロセス」を用い、植物の構成成分であるセルロースをナノレベルまで解繊し、熱可塑性樹脂と複合化した製品。星光PMCは2017年末に、茨城県にある竜ケ崎工場でのCNFパイロットプラントの生産能力増強工事を終え、変性セルロースで約70t/年、CNF複合材料換算で約200t/年の生産・出荷体制を整えた。

 昨年6月にアシックスの高機能ランニングシューズのミッドソールに搭載されたのを皮切りに、同社の主要5モデルへの採用が決まり、現在までに「STARCEL」搭載製品は、全世界で累計500万足以上が販売されている。

 星光PMCは今後も、経営ビジョン「エコテクノロジーで未来を創る」を実現するため、環境技術製品CNF複合材料の開発を通じて、さらなる実用化を推進していく考えだ。なお表彰式は、東京ビックサイト(東京・有明)で開催される「エコプロ2019」内の特設ブースにて、12月5日に行われる予定。

ADEKA 樹脂添加剤事業のUAE子会社の社名を変更

, , ,

2019年9月18日

 ADEKAは17日、UAEで樹脂添加剤の製造・販売、化学品・食品の販売を手掛けるグループ会社ADEKA AL GHURAIR ADDITIVES LLCが、9月9日から、「ADEKA AL OTAIBA MIDDLE EAST LLC」に社名変更したと発表した。

 社名変更の理由は、在UAE、アブダビの企業であるMohammed Al Otaibaグループが、Al Ghurair Petrochemicals LLCの所有するADEKA AL GHURAIR ADDITIVES LLCの株式を取得したことによるもの。

 ADEKAグループは、コア事業である樹脂添加剤事業に加え、中東および北アフリカ諸国における化学品・食品事業の規模拡大を一層加速するために、Mohammed Al Otaibaグループとともに新合弁会社を運営していく。

AGC 中国にディスプレイ用カバーガラス生産拠点を新設

, ,

2019年9月17日

 AGCはこのほど、艾杰旭汽车玻璃(蘇州)(江蘇省蘇州工業園区)に、大型3D・複雑形状の車載ディスプレイ用カバーガラス生産拠点を建設することを決定したと発表した。

 各種光学薄膜コーティングから、装飾印刷、複雑曲面の一体成形に至るまで、最先端技術を導入した一貫生産ラインを備え、すでに受注が決定している複数の車種向けに、2022年に販売を開始する予定。

 自動運転・電動化・コネクテッドといった自動車業界を取り巻く大きな変化により、今後、クルマのコックピットは革新的でダイナミックなデザインが採用され、デジタルラウンジ化していくと予想されている。

 このトレンドの中、車載ディスプレイ用カバーガラスも大型化・複雑形状化・高機能化していくことが見込まれ、同時に大型化に伴う安全設計も求められる。AGCは、自動車用ガラスのリーディングカンパニーとして60年以上にわたり培ってきた設計ノウハウを活用し、高品質で安全なカバーガラスの提供を実現する。

 AGCは、2013年に世界で初めて、車載ディスプレイ用カバーガラスを素板から加工まで一貫生産する体制を整え販売を開始。2017年からは、平面形状に加えて曲面形状のカバーガラスも生産・販売しており、業界トップシェアを誇っている。今回の新拠点設置によって、既存の国内2拠点に加え、第3の生産拠点を保有することとなり、高品質な製品をグローバルに顧客に提供する体制が整うことになる。

 さらに、国内の京浜工場内には、新デザイン・高機能に特化した開発センターを設置し、コックピットデザインの変化に柔軟に対応可能な体制を整える。AGCの車載ディスプレイ用カバーガラスは、これまで70車種以上に採用されており、総出荷数は今月で2000万台分を達成する見込み。

NEC 異常予兆検知システムをJXTG水島製油所へ納入

, , ,

2019年9月17日

 NECは13日、AIを活用したプラント向けの異常予兆検知を行うシステムを、国内最大の原油処理能力を持つJXTGエネルギー水島製油所(岡山県倉敷市)=写真=のボイラー設備へ納入すると発表した。来月、稼働を開始する予定。JXTGエネルギー水島製油所

 同システムはNECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つである「インバリアント分析技術」を用いて、ボイラー設備に設置した大量のセンサ情報の相関関係から「いつもと違う」状態を分析。これにより、ボイラー設備がトラブルに至る前にその予兆を検知できる。

 両社は、同システムを用いて、同製油所のボイラー設備について過去の運転データを利用し実証を行った結果、これまでの閾値設定や傾向分析による監視システムに比べ約1週間早く異常の予兆を検知できた。

 現在、製油所、化学工場などのプラントは、より安全性の高いプラント運営が求められている。そのため、保安四法などにより指定された法定点検に加えて、異常の早期発見、予兆管理に資する高度な点検技術の開発、導入が進められている。

 同システムは、ボイラーの運転を監視/制御している温度・圧力・流量・バルブ開度、水位など、約500カ所のセンーサデータを収集し、異なるセンサー同士の関係性を自動的に発見。関係性をいつもの状態として解析・定義し、関係性に変化が起きた際に「いつもと違う」状態としてアラームを出すことができる。

 これにより、人手で行うことのできなかった設備異常の予兆を早期に自動検知できるようになる。また、「いつもと違う」状態により異常の予兆を検知した場合、その影響範囲の絞り込みや原因の切り分けができるため、これまで多大な時間を要していた原因分析の時間短縮や作業負担の軽減、保全計画の最適化が期待されている。

クラレ 事業部間の横串を強化、自動車用途の拡大図る

,

2019年9月17日

 クラレは、グループ一丸となって自動車用途の拡大を図っていく方針だ。先日、自動車用途に関するクラレグループの市場展開について会見を行った。

 同社は自動車用途では、すでにガソリンタンク向けの「エバール」やガラス中間膜のPVBフィルム、エアコンフィルター用の活性炭など20以上のアプリケーションで採用実績を持つ。ただ自動車産業は「100年に一度の変革期」を迎えており、「CASE」や脱化石燃料への転換など新しいトレンドへの対応が大きなテーマとなっている。

 同社は製品・技術の貢献が期待される3つの領域を設定し、用途拡大を推進。①「5G(技術・インフラ)と自動化の進展」のフォーカスエリアでは、センシング材料向けに銅張積層板「ベクスター FCCL」の量産設備導入を決定。次世代コネクタでは、メモリDDR5向けに耐熱性が必要となることから、独自PA系エンプラ「ジェネスタ」の評価が進んでいる。また、ヘッドアップディスプレイの高度化では、安全をキーワードに微細加工技術によりマイクロレンズアレイに注力している。

 ②「電子制御化・EV化」のフォーカスエリアでは、電子制御部品の小型化、熱マネジメントニーズの高まりに応える「ジェネスタ」の採用拡大や、LIB材料の負極材向けにバイオハードカーボン「クラノード」の評価が進む。軽量化ニーズでは、「ジェネスタ」に加え、PVB中間膜「トロシフォル」でガラスの薄膜化を目指している。

 ③「フューエルマネジメント(HV・PHV/FCV)」のフォーカスエリアでは、新たなフューエルマネジメントシステムの提案、ガスバリア性などの特長を生かした燃料電池車(FCV)タンクの提案などを進めている。

 一方、今後の成長に向けた取り組みでは、事業部の横串ワークの強化・推進、外部とのコラボレーションによる「協創」、米国(デトロイト事務所)、欧州、アジア(タイ新工場)の拠点を活用したグローバル展開などに注力。自動車の新たな変化に対応し、いかなる環境下でもサスティナブルなビジネスモデル構築を目指す考えだ。

出光 「出光音楽賞」受賞式典とガラコンサートを開催

,

2019年9月13日

 出光興産は、同社が主催する第29回「出光音楽賞」の受賞式典とガラコンサートを、2日に東京オペラシティコンサートホールで開催した。

 同音楽賞は、若手音楽の育成という観点から、毎年、新進の音楽家を意欲、素質、将来性などを考慮し表彰している。今回までに累計103人・1団体が受賞しており、主にクラシック音楽を中心に各方面の第一線で活躍している。

 今回の受賞者は、牛田智大(ピアノ)、郷古廉(ヴァイオリン)、LEO[今野玲央](箏)の3氏で、式典では各氏が表彰された。

 受賞記念コンサート(ガラコンサート)では、若きミュージシャンによる、意欲あふれる熱の込められた演奏が行われ、多くの来場者が堪能した。

 同社は「出光音楽賞」の取り組みを通し、次世代の若手音楽家の育成と音楽文化向上の一助のため、今後も顕彰を続けていく。なお、同コンサートの模様は「題名のない音楽会」(テレビ朝日系列)にて今月28日に放映される予定。

ハイケム 高社長が中国で講演、石炭産業の方向性示す

, , ,

2019年9月13日

 ハイケムの高潮(たか・うしお)社長はこのほど、「中国・楡林(ゆりん)国際ハイエンドエネルギー化学発展フォーラム」で講演を行った。同フォーラムは中国陝西省・楡林市で4~6日に開催された「第14回・楡林国際石炭・ハイエンドエネルギー化工産業博覧会」のプログラムの1つとして行われたもの。

 高社長は「国際的な化学新素材産業の開発状況と動向」をテーマに、楡林市の産業発展戦略、環境に配慮したC1化学の発展の方向性、生分解性プラスチックへの展開など、サスティナビリティ社会における石炭化学産業の優位性や将来の方向性について述べた。

 高社長は最初に楡林市に関して、川上の産業チェーンの確立と川下産業への展開強化で、長期にわたる高付加価値製品の開発に重点を置くことや、国際的な先進企業と連携して、C1化学を新エネルギーと結合させ、将来のエネルギー産業の開発機会を掴むことの必要性を強調。また「プラスチックを生分解性プラスチックに替えていくことが、将来の化学産業にとって不可欠」と指摘した。

 その上で、楡林でのC1化学の将来展望として、合成ガスやメタノールなどの基礎化学品の製造ラインを構築し、世界的に有名な企業を誘致して、革新的な組織モデルを有する包括的な化学工業団地を建設することで、石油化学製品を石炭化学製品に部分的に置き換えることができるとの見通しを示した。

 さらに、C1化学の代表的な技術の中でも、「SEG」(石炭などのオフガスからエチレングリコールを製造する)プロセスは、コスト優位性があり、従来の方法から徐々に取って代わってきていることに言及。同社が推進する「SEGライセンス事業では、日本企業が保有していた技術を発展させ、中国企業にライセンスし、現在までにEG生産能力の合計が、年産915万tに相当する「SEG」ライセンス契約を締結していることを紹介した。

 また、南通に自社触媒工場を設立し、年産3千tの触媒を供給できる体制を整えており、同社のこの石炭化学産業分野での事業は、CPCIF(中国石油化学工業連盟)によって認められるまでに成長していることにも触れ、「今後も弊社は水素事業などを推進することでC1化学の発展にも寄与していく」と結んだ。

出光 統合新社で初の総合防災訓練実施、危機対応力を強化

,

2019年9月13日

 出光興産はこのほど、首都直下地震発生時の対応力強化のため、6日に「総合防災訓練」を実施した。

対策本部で指揮を執る木藤社長と岡田副社長
対策本部で指揮を執る木藤社長と岡田副社長

 巨大地震などの自然災害が危惧される中、エネルギーの安定供給を使命としている同社では、災害発生の際も事業の継続を確保し、被災者の救援と被災地の早期復興に貢献できるよう、首都直下地震および南海トラフ巨大地震を想定した事業継続計画(BCP)を策定している。

 また、2007年からはBCPの実効性を高めることを目的とした「総合防災訓練」を開催しており、今回が13回目となる。

情報収集を行う対策班
情報収集を行う対策班

 統合新社として初となる今回の訓練では、参加者にはシナリオを事前に開示せずに、本番さながらの緊張感の中、BCPに基づいて関係各署が協働して、石油製品や石油化学製品の安定供給の確保・復旧に向けた課題に取り組んだ。

 同社は、今後も同訓練を継続的に実施し、実践的な災害対応力の強化に努めて、安定供給と社会貢献に注力していく考えだ。

出光興産 米国でメガソーラーを買収、昨年に続き2件目

, , , ,

2019年9月12日

 出光興産はこのほど、連結子会社であるSolar Frontier Americas(ソーラーフロンティア・アメリカズ)が、GCL New Energy Holding Limited社の100%子会社GCL New Energy社(香港)から、米コロラド州における建設前段階のメガソーラープロジェクト「Pioneer」(発電規模:100MWp)を8月1日付で買収した、と発表した。

Solar Frontier Americas が2017年に完成させたメガソーラー発電所
Solar Frontier Americas が2017年に完成させたメガソーラー発電所

 なお、商業運転開始は2020年を予定している。同件は、出光興産100%子会社のRSリニューアブルズを通じソーラーフロンティア・アメリカズへ融資を行ったもので、昨年買収したカリフォルニア(発電規模:210MWp)に続く米国で2番目の発電所建設・売電事業となる。

 ソーラーフロンティア・アメリカズは、GCL New Energy社から建設前段階のプロジェクトを引き継ぎ、太陽光発電所を建設する。稼働後はコロラド州内の電力会社であるIntermountain Rural Electric Association社と長期売電契約を結び、約2万6千世帯分の供給を行う。

 世界的に電力需要が拡大する中、太陽光発電を含む再生可能エネルギーは発電需要を賄う中心的役割として期待されている。出光興産は、今後も需要が伸びるとされる北米やアジア地域の再生可能エネルギー発電事業に積極的に参入する。