【化学企業 入社式訓示③】積水化学工業 髙下貞二社長

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2019年4月4日

 新入社員の皆さん、積水化学グループへの入社おめでとう。心からのお祝いと歓迎の意を表し、私から新入社員の皆さんに期待することを3つ伝える。

 ①限りない努力:「一隅を照らす」という言葉がある。「それぞれの持ち場や立場で精一杯努力をする人は何者にも代えがたい大事な国の宝である」という意味だ。まずは、自分の持ち場で目の前の仕事に全力で取り組んでほしい。

 ②人は仕事で磨かれる:何のために働くのか。それは仕事を通じて自分を鍛え、磨き上げ、人間として成長していくためだ。今後、困難な仕事や試練は必ずやってくる。その時には逃げずに挑戦してほしい。その経験が必ず自分を磨く。

 ③ESGについて自ら知見を深める:ESGを経営のど真ん中に置き、事業を通じて普遍的な社会課題を解決しSDGsに貢献することは、積水化学グループの社会的使命であり責任だ。皆さんも自分自身で、社会課題にどのように取り組むべきかを、しっかりと考え勉強してほしい。

 皆さん一人ひとりの限りない努力と挑戦で、積水化学グループの成長を導いてほしい。皆さんのこれからの健闘を祈る。

【化学企業 入社式訓示③】帝人 鈴木純社長

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2019年4月4日

 私は36年前にバイオテクノロジーの研究者として入社した。当時はまさか自分が社長になるとは夢にも思わなかったが、会社は国内外で様々な仕事の機会を与えてくれた。

 畑違いと思う仕事にも、腐ることなく、前向きに、本気で取り組むことで、今の自身につながったと実感している。

 会社は大きな成長と活躍の場を用意しているので、各々の舞台で、明るく、楽しく、前向きにチャレンジし、一生懸命、最後までやり遂げていただきたい。

 昨年100周年を迎えた帝人グループにとって、今年は次の100年の飛躍に向けた第一歩という記念すべき年となる。

 企業が長期にわたって存在し続けるには、業績が優れているだけでなく、社会から求められ続ける必要がある。さらに「AI」や「IoT」などテクノロジーが進化する中、企業にはそれらを「価値」に転換するイノベーションが求められている。

 帝人グループは「未来の社会を支える会社」として、社会から求められる存在であり続けるために、たゆまぬ努力と挑戦を続けている。

 皆さんにも変化を糧に大きく成長すべく、失敗を恐れず、情熱をもって仕事にチャレンジすることを期待している。

 中期計画の最終年度となる今年度は、これまで以上にチャレンジングな取り組みにより、次の100年につながる大きな飛躍を遂げるために、何をすべきか考え、実行していきたい。

 皆さんの配属先がどこであろうと、会社は大きな変化・飛躍の真っただ中にある。皆さんもそれぞれの職場で大いに力を発揮し、自身を、帝人を、より素晴らしい、より力強い、社会で存在感のある会社に変えていっていただきたい。

 皆さんにお願いしたいことを3点申し上げる。

 第1に、「視野を広く世界に向けてほしい」。

 第2に、「仕事は、明るく、楽しく、まじめに、一生懸命に取り組んでほしい」。

 第3に、「何事にも挑戦し続けてほしい」。

 今、皆さんが抱いている意欲や情熱、志に加え、会社を動かし、次の100年への飛躍を実現するのは自分自身なのだという当事者意識や主体性を持ち続け、誇りに思える会社生活を築くことを祈念する。

【化学企業 入社式訓示③】宇部興産 泉原雅人社長

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2019年4月4日

 皆さん、宇部興産への入社、おめでとう。本日、ここに108名の新入社員の皆さんを迎えることができたことを、大変嬉しく思う。

 会社としては、皆さん一人一人やりがいをもって働ける「場」を提供していきたいし、安心して長く働くことができる「環境」を整備していくよう努力する。皆さんは、性急な自己実現を図ることよりも、焦らず、基本動作をしっかり覚え、幅広い経験を積み重ねることに努めてほしい。

 当社は120年を超える歴史をもつ会社だが、昔ながらのやり方に縛られている会社ではない。石炭の採掘事業から始まり、限りある資源を、技術革新によって無限に発展できる工業に生かそう、ということで、機械・セメント・化学事業へと業容を拡大してきた。

 この発展を全てのステイクホルダーと共有していきたい、という想い、これが当社の創業の精神である「有限の鉱業から無限の工業へ」であり、「共存同栄」だ。

 この精神をDNAとして受け継ぎながら、常に時代の要請に応じ、新たな事業にチャレンジしながら、自らを変革していく、このような「変化を恐れない風土」があったからこそ、当社の今がある。

 当社は本年度から新たな中期経営計画をスタートさせ、さらなる成長を目指していく。

 皆さんには、変化を恐れず、自ら変化に挑戦していく、一方で、変化に惑わされずに、長い目で見たキャリア形成を図ることを心掛けてほしい。

 われわれは「モノづくり」の企業だ。まずは安全第一で、労働災害や設備・環境事故を起こさないことが、事業の大前提となる。

 今後、製造に直接関わる人はもとより、開発や営業、管理業務に携わる人も、しっかりと胸に刻み、心身ともに健康で、安全に会社生活を送っていくことをお願いしたい。

石化協 事故事例巡回セミナーを水島地区で開催

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2019年4月4日

 石油化学工業協会(石化協)は3日、3月27日に開催された「第20回事故事例巡回セミナー(水島地区)」の模様を報告した。同協会では、保安管理に関する現場管理職の気づきの機会として、諸先輩などの生の声で「経験や思い」を語ってもらうセミナーをコンビナート地区で年2回開催。今回は水島地区で開催され、各社の製造課長など17社約140人が参加した。

20190327 石化協 セミナーの様子
セミナーの様子

 開会にあたり三菱ケミカル理事役の神野水島事業所長は、「セミナーで得た気づきを保安・安全活動に生かし、より安全で皆さんが働きやすい職場を作っていただくとともに、安全をより高いレベルにするために役立ててもらいたい」と挨拶した。

 続いて、元ジャパンエナジー専門理事環境安全部長兼鹿島石油安全環境室長の渡辺要氏が、「苦い経験から学んだこと(真剣に考えれば知恵が出る。中途半端だと愚痴が出る)」をテーマに講演。約40年間で味わった、教育、保安管理システムの不備による苦い経験に基づくアドバイスが示された。特に、事故防止の大きな柱は教育・訓練であり、受講者に真剣に取り組ませるための工夫について説明があった。

 また、元三井化学技術研修センター長の半田安氏が「化学産業100年-事故から何を学んできたのか」をテーマに講演。石炭化学から現在の団塊世代退職までの過去100年を振り返り、時代ごとの製造設備・現場の環境の変遷に加え、事故の特徴、原因および得られた教訓について事例を交えながら説明があった。最後に半田氏は「事故から学ぶものは、そこから得られる貴重な教訓だ。教訓を伝えていかなければ事故は繰り返す』というメッセージで締め括った。

 同協会は、「講演では、参加者が真剣に聞き入る姿が印象的だった」と述べている。

三菱ケミカルHD アリゾナ州立大に共同研究センター開設

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2019年4月4日

 三菱ケミカルホールディングスと、同社グループのシンクタンク・研究機関である地球快適化インスティテュートは3日、米国アリゾナ州立大学(ASU)と共同で、1日に同大学内に「The Global KAITEKI Center」 を開設したと発表した。

 持続可能な社会の実現に関する研究を行うことが目的。未来社会における「社会価値の可視化」「化学産業とサーキュラーエコノミー」「食糧問題」「都市問題」の4つを研究テーマとする。

 ASUはサステナビリティに関する概念や技術の研究に特化した世界最大規模の研究所をもち、優れた研究実績を誇る米国内で最もイノベーティブな大学と言われている。

 同社グループはASUの優れた活動・知見を活用するため、同センターを開設。将来の持続可能な社会の実現に向けて解決すべき課題の特定と、その課題解決に必要となる概念の確立や技術の開発を推進するとともに、KAITEKIを米国から世界へ発信するための拠点として活用する。

 なお、KAITEKIとは、「人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくこと」を表し、環境・社会課題の解決にとどまらず、社会そして地球の持続可能な発展に取り組むことを提案した同社グループオリジナルのコンセプト。

【化学企業 入社式訓示②】出光昭和シェル 木藤俊一社長

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2019年4月3日

 本日、出光興産、昭和シェル石油は経営統合し、「出光昭和シェル」が誕生した。売上高は約6兆円、従業員数は1万3000人、燃料油、基礎化学品という石油会社としての基盤事業群のほか、高機能材、電力・再生可能エネルギー、資源といった幅広い事業を展開する。

 なぜ経営統合が必要だったか。

 1点目は基盤事業の競争力強化だ。国内の石油製品需要の減退をはじめとした構造的な課題が山積している中、それぞれの強みを持ち寄り、経営資源を結集することで1社ではできないシナジーを最大化し、屈指の競争力をもつ企業体となること。同時に安定した国内石油市場の構築により、収益基盤の安定化を図ることだ。

 全国をカバーする7つの製油所と、津々浦々にある物流会社、特約店・販売店、6500のサービスステーションからなるバリューチェーンを維持、強化し、エネルギーの安定供給という社会的使命を果たしていく。

 2点目は企業としての成長機会を掴んでいくこと。従来の化石燃料主体の事業から、再生可能エネルギーや高機能材をはじめとした成長分野、海外の成長市場での事業拡大を中心としたポートフォリオの組み替えを進め、将来にわたって隆々とした企業グループであり続けることができるよう、両社の強みを持ち寄り成長戦略が展開できる、より大きな企業体となっていく。

 皆さんは経営統合後の栄えある1期生だ。新社のスローガンは「人は、無限のエネルギー。」。このスローガンには、一人ひとりが自らの能力に限界を設けず、それぞれがもつ能力を最大限に発揮し、組織全体のチーム力を高め、社会発展に貢献する。そのことを通じて自らの人生をより豊かなものにしていく。そんな想いが込められている。

 20年後は皆さんが会社の中心だ。将来に向けての舵取りは、今の経営陣がしっかり考え、研究し、様々な布石を打っていく。皆さんが活躍する場も従来の範囲にとどまらず、さらに拡大していく。皆さんは第1期生としての誇りをもち、失敗を恐れず、目の前にある仕事に全力で取り組み、困難な課題にも果敢に挑戦しながら、どこででも活躍できる力を身につけていってほしい。

 

【化学企業 入社式訓示②】JXTGエネルギー大田勝幸社長

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2019年4月3日

 現在、当社が直面している環境変化はこれまでになく大きく、早い。環境変化に対応するため、会社は大きく変わる必要がある。この変化への対応の1つとして、2017年4月に会社の経営統合を行い、JXTGエネルギーとしてスタートを切った。

 国内の石油精製販売・化学品事業を再構築するとともにさまざまな改革を次々と進め、海外での事業拡大を図るための競争力を一層強化する。

 さらに、JXTGグループ理念を念頭に、「将来どういう会社でありたいか」を議論し、2040年に向けた長期ビジョンを作成している。ビジョン実現の力となるのは、社員一人ひとりの発想や情熱だ。そして、より大きな形にしていくのが会社組織であり、それを実現しやすくすることが社長である私の仕事だと考えている。

 将来にわたって世の中の役に立ち続けるためには、社会の変化に対応し、あるいは先取りして変化し続けなければならない。そのためには、幅広くアンテナを張って変化を捉える柔軟性、未来を作り出す意欲、挑戦する気持ちをもった社員が必要だ。

 皆さんのような若い世代の人にこそ、その力があると思うし、会社もそれを大いに期待している。また、皆さんが挑戦する気概をもって、積極的に取り組むことができるよう、働き方改革や研修制度の拡充を進めていく。

 皆さんには 「2つのことを、同時にうまく実現すること」を心構えとしてもっていただきたい。例えば、会社の経営にあたっては、「利益を出すこと」と同時に「将来に向けた準備・投資をすること」だ。

 会社の仕事は、一見つまらないように見えることでも、すべて必要だから存在していると、まず考えてほしい。一方で、仕事の意味を考え、付加価値をつける工夫をすることも大切だ。

 最後に、私自身の長い会社経験の中で強く感じていることを2点お伝えする。まず、多くの経験が力になると信じ、拒否せず受け入れてやってみるということ。また、自分の力を最大限に発揮するためには、健康管理・自己管理が大切だ。

 皆さんの若さと元気が会社の活力になる。むしろ先輩に元気を伝えるつもりで、会社生活を送ってほしい。

 

【化学企業 入社式訓示②】JSR 小柴満信社長

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2019年4月3日

 JSRには変わらぬ経営の軸というものがある。その1つは「常に変革をする」ということだ。JSRは、日本から世界を相手に先端技術に使われる製品を開発・製造し、競争に勝っていくことが運命づけられている会社だ。

 心地の良いところにとどまって変革をしないでいるのは、黙って死を待つようなものだ。当社は、この10年で企業買収をかなり積極的に行いながら、事業やグループ企業の売却も同時に進めてきた。

 私が社長に就任をして今回で11回目の入社式になるが、6月18日の定時株主総会をもって私は社長を退任し、当社グループの最高経営責任者CEOにエリック・ジョンソン氏が、社長兼COOに川橋信夫氏が就任する予定である。

 皆さんは米国人のCEOの誕生に少し驚いたと思うが、今進めている変革は彼らのリーダーシップのもとで今後も続けていく。

 しかし、変革はトップがいくら頑張ってもそれだけでは進まない。変革に必要なのは、個性とエネルギーに満ち溢れ、これからのデジタル時代に対応していける若い世代がけん引していく力だ。

 私が、若い皆さんに期待するのは、「多様な価値観」「固定観念にとらわれない自由な発想」だ。デジタルネイティブ世代である皆さんの吸収力と適応性に大きく期待している。

 皆さんは間違いなく、旧世代の社会人と異なった個性、価値観、そして新しいものを積極的に吸収する能力をもっているはずだ。今もっている皆さんの輝くような個性、多様な価値観や発想を決して忘れずJSRの変革の推進役として活躍していただきたい。

 最後に、職場の安全は企業活動の大前提だ。労働災害や設備事故は一瞬にして本人だけでなく、大切な家族や友人まで不幸にしてしまう。われわれは安全に出社し、安全に帰宅する「当たり前の幸せ」を確保するための労働災害・設備事故撲滅に日々努力している。

 今後どんな職場で働いたとしても、JSRすなわちグローバルに活躍する「製造業」の社員としてのプライドと責任を保ちつつ、最後は自分の身は自分で守るということを忘れずに、本日から当社の社員として元気で活躍してくれることを祈念する。

【化学企業 入社式訓示②】昭和電工 森川宏平社長

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2019年4月3日

 本年は昭和電工創立から80年の節目の年である。創業者森矗昶の座右の銘「不撓不屈」には、困難に挑戦し続け、未踏の道を切り開いて発展していこうとする精神が凝縮されている。この精神はわれわれのDNAとして今も受け継いでいる。

 当社グループは本年より中期経営計画「The TOP 2021」をスタートさせた。収益性と安定性を高いレベルで持続する「個性派事業」の集団を目指し、長期的な事業成長へ大きく舵を切っている。

 成長を実現するには高い困難が待ち受けるが、新入社員の皆さんにも高い志をもって挑戦し続けることを期待する。

 当社グループのミッションは「すべてのステークホルダーを満足させる」ことである。その実現のために、しっかりした「今」と期待のもてる「将来」を示すことが必要である。

 共に企業価値を高めていくため、次の3つの実行を求める。

 ①考える:成長を続けるには、世の中が「何を求めているか」、自分たちが将来「どうあるべきか」を常に考え、自分たちが「できること」と比べることで、足りないものを正しく認識する必要がある。

 将来の視点と、そこからのバックキャスティングを常に意識してほしい。正しく考えるために最新の情報への感度を高め、洞察力を磨いてほしい。

 ②有言実行:良い目標を設定しても、実行しなければ意味がない。市場環境や社会が日々変化する中、決めたことをやり抜くには困難な局面も出てくるが、掲げた目標を必ず実行する熱い想いをもってほしい。

 ③こころを、社会を「動かす」:自身以外のステークホルダーに対する価値を提供できるのは従業員のみである。価値創造の主役である皆さんに、世の中に感動を与えるような、こころを、社会を「動かす」行動を期待する。

【化学企業 入社式訓示②】三菱ケミカル 和賀昌之社長

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2019年4月3日

 入社おめでとう。新たな若い力を迎えることができ、大変うれしく思う。21世紀は「化学の時代」。人工知能・IoT・自動運転と、技術革新の波が押し寄せる一方、環境問題・気候変動など地球が悲鳴を上げている今こそ、化学の力でソリューションを提供することが求められており、それができるのが当社だ。

 われわれは民間企業なので、高収益を目指すことは当然だが、利益率という点では、世界の競合他社と比べて見劣りがする。国内の人口減少と少子高齢化が迫っている中、当社が今後も成長していくためには、世界を舞台にビジネス展開し、かつ変わり続けなければならない。皆さんは会社を変えるために、本日、ここに集まったのだと自覚していただきたい。

 三菱ケミカルホールディングスは「人、社会、そして地球の心地よさがずっと続いていくこと」、すなわち「KAITEKI」を実現するというビジョンを掲げており、当社も三菱ケミカルホールディングスグループの事業会社として、グループ内の相乗効果を追求し、技術・営業・RDなど、さまざまな切り口で積極的な交流を図っている。皆さんも三菱ケミカルホールディングスグループの一員という意識も持って仕事に取り組んでもらいたい。

 入社にあたっては、「安全・安定操業」こそが最大の目標であり、ルールを守り安全の重要性を最初に学んでほしい。自分の意思をもって調べ、習い、貪欲に視野を広げてほしい。また、組織を動かすために勇気をもって発言してほしい。鋭い感性を生かすために、まずは意見を言う勇気を鍛えてほしい。

 「コンプライアンス」という言葉は、何も難しいものではない。良識と常識を有した大人として、あいさつ・感謝・謝罪をきちんと表現できる社会人になってほしい。

 皆さんの若い力を思う存分に発揮して、三菱ケミカルを化学の力で世の中にソリューションを提供する世界のエクセレントカンパニーにしていこうではないか。ぜひ一緒に頑張ろう。