ギルソン社長「事業を見直しシンプルな企業体に」
三菱ケミカルホールディングスは5日、ジョンマーク・ギルソン社長のオンライン会見を開催した。

ギルソン社長は、入社して感じたことについて、「ほとんどの社員は社歴が1社であるため、他社のやり方を学ぶ機会がなく、また日本企業も島国の商売を行っており、海外の商売方法などのノウハウがないと感じている。外国企業が必ずしも良いわけではないが、
2021年8月6日
2021年8月5日
バイオインダストリー協会(JBA)は第5回「バイオインダストリー大賞」の受賞者を決定した。大賞に輝いたのは、慶應義塾大学先端生命科学研究所所長の冨田勝氏(同大学環境情報学部教授)。「システムバイオロジーの先駆的研究とその産業化による地域振興」の業績に対して贈られた。
同氏は、生物学と情報科学を融合させた「システム生物学」の世界的なパイオニアとして、ゲノム情報解析や細胞シミュレーション、メタボローム解析、マルチオミクス解析など、大量データに基づく生命科学「データドリブン・バイオロジー」の分野で革新的な技術を数多く開拓してきた。また、2001年に山形県鶴岡市に開設された同大学先端生命科学研究所の所長を現在まで20年間務め、研究成果の事業化に率先して取り組んできた。
その活動を通じ、自らベンチャー企業を創業するとともに、後進の研究者に起業家精神を伝授し支援することで、バイオベンチャー6社と街づくりベンチャー1社の創業につなげ、地域振興や人材育成に大きく貢献してきた。これらの業績は、世界的な科学研究と産学官連携によるバイオコミュニティー創生の優れた先進事例であり、今後国内外のバイオインダストリーの発展に大きく寄与することが期待され、その業績を高く評価された。
「バイオインダストリー大賞」は2017年、JBAが30周年を迎えるのを機に、次の30年を見据えて〝最先端の研究が世界を創る―バイオテクノロジーの新時代―〟をスローガンに創設。バイオインダストリーの発展に大きく貢献した、または、今後の発展に大きく貢献すると期待される顕著な業績を表彰している。 今回、科学技術振興機構の顧問・相澤益男氏を選考委員長とする13人の選考委員会による厳正な審査を経て、受賞者を決定した。
なお、「バイオインダストリー大賞 特別賞」には、「バイオミメティック生体親和型ポリマーの創発・工業化と医療応用」の業績により、石原一彦氏(東京大学名誉教授・大阪大学大学院工学研究科特任教授)を選出した。
副賞として大賞300万円、特別賞100万円が贈られる。表彰式・受賞記念講演会は今秋10月13日に、国際的なバイオイベント「BioJapan 2021」の会場(パシフィコ横浜)で開催される予定。
2021年8月5日
中外製薬はこのほど、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が採用する、環境・社会・ガバナンスの要素に配慮した国内株式を対象とするすべてのESG指数について、構成銘柄として継続選定されたと発表した。
GPIFが採用する4つのESG指数は、FTSEブロッサム・ジャパン・インデックス、MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数、MSCI日本株女性活躍指数(WIN)、S&P/JPX カーボン・エフィシエント指数で、同社は運用開始当初より、すべての指数で継続選定されている。
またこれらに加えて、同社は主要なESG指数である「FTSE4グッド・インデックス・シリーズ」に19年連続で選出されており、持続可能性に対する評価が高い。さらに、ESGリスク体制を評価するMSCI ESG格付けにおける7段階評価のうち、上位から2つ目の「AA」を継続して取得。将来起こり得る様々なESGリスクに対する耐性が相対的に高いと評価されている。
同社は今後も、SDGsやESGの取り組みに関する適切な情報開示に努めるとともに、同社にしかできないイノベーションを駆使して、患者や社会に対して価値を創出し、事業活動を通じて社会課題の解決や持続可能な社会の構築に寄与していく。
2021年8月5日
日本板硝子はこのほど、独自技術のゾルーゲル法による抗菌・抗ウイルスガラスコーティングを開発した。同コーティングとそれを施したガラス「NSG Purity」(エヌエスジーピュリティ)は、SIAA(抗菌製品技術協議会)の「抗菌加工」「抗ウイルス加工」認証を取得した。
同コーティングは、基材表面に塗布した溶液原料を化学反応によりゲル体とした後、加熱処理で緻密化してセラミックスやガラス質とするもので、基板ガラスと同じシリカ構造の密着性の高い膜を形成する。鉛筆硬度9Hで摩擦や薬品への耐久性があり、透過率はガラスとほぼ同等で、静電容量式タッチパネルなどにも使用可能だ。
膜中の銅が空気中の水分や酸素と反応して活性酸素類(H2O2、OHラジカル)を発生し、ウイルスのエンベロープ膜を破壊し、脂質、タンパク質、遺伝子物質を分解して表面に付着した細菌やウイルスの増殖を抑制する。暗所でも高い抗菌・抗ウイルス性を発揮する。スマートフォンやタブレットのカバーガラスやレジ端末、ATM、エレベーター、医療機器、家電のタッチパネルなど、家庭や公共施設など様々な場所に応用可能だ。
今後は同社のガラス製品として販売するだけではなく、多様なガラスへのコーティングにも対応していく考えだ。
2021年8月5日
東レは4日、2022年3月期第1四半期(4-6月期)連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比29%増の5137億円、事業利益2.9倍の361億円、営業利益3.8倍の359億円、純利益3.1倍の297億円だった。
セグメント別に見ると、繊維事業は増収増益。国内外ともに需要の回復が見られた。衣料用途では、引き続きコロナ禍の影響を受けた用途があるものの、スポーツ・アウトドア用途が好調に推移。産業用途では自動車関連用途が回復し数量を伸ばした。
機能化成品事業は増収増益。樹脂事業は、コロナ禍の反動と自動車メーカーの稼働および中国経済の回復から需要が好調に推移した。ケミカル事業は、基礎原料の市況が回復。フィルム事業は、LIB向けバッテリーセパレータフィルムにおいて車載用途が回復したほか、ポリエステルフィルムで光学用途・電子部品関連が好調に推移した。電子情報材料事業は、有機EL関連の需要が増加した。
炭素繊維複合材料事業は増収・事業損失。一般産業用途では、風力発電翼用途やスポーツ用途が好調に推移したが、航空宇宙用途において、民間旅客機のビルドレートが減少した影響を受け、原料価格も上昇した。
環境・エンジニアリング事業は増収増益。水処理事業は、一部地域でコロナ禍の影響があったものの、逆浸透膜などの需要が堅調に推移した。国内子会社では、エンジニアリング子会社でエレクトロニクス関連装置の出荷が増加した。
ライフサイエンス事業は減収増益。医薬事業は、経口そう痒症改善薬「レミッチ」において、後発医薬品発売の影響を受けたほか、薬価改定の影響を受けた。医療機器事業は、血液透析ろ過用のダイアライザーが国内で堅調に推移した。
なお同日、通期業績予想の修正を発表。売上収益2兆2500億円(前回発表比1300億円増)、事業利益1300億円(同100億円増)、純利益900億円(同100億円増)に上方修正している。機能化成品事業において、樹脂、ケミカル、フィルムの各事業が堅調に推移し、収益を押し上げる見通し。
2021年8月5日
2021年8月5日
2021年8月4日
ダイセルは3日、2022年3月期第1四半期(4-6月期)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比34%増の1114億円、営業利益4.5倍の139億円、経常利益3.9倍の152億円、純利益19.3倍の123億円となった。
セグメント別にみると、 “ダイセルの4-6月期 各製品の販売増で増収増益” の続きを読む
2021年8月4日
住友化学は3日、2022年3月期第1四半期(4-6月期)の連結業績(IFRS)を発表した。売上収益は前年同期比28%増の6390億円、コア営業利益3.1倍の617億円、営業利益3.2倍の583億円、純利益357億円(同430億円増)となった。
セグメント別に見ると、 “住友化学の4-6月期 石化事業などが好調で増収増益” の続きを読む
2021年8月4日
宇部興産は3日、2022年3月期第1四半期(4-6月期)の連結業績を発表した。売上高1463億円(今年度より収益認識に関する会計基準を適用)、営業利益89億円(前年同期比95億円増)、経常利益89億円(同102億円増)、純利益47億円(同60億円増)となった。
電話会議による決算会見において、藤井正幸取締役常務執行役員は、「昨年同期はコロナ影響の拡大で需要が減退し業績が悪化した。しかし、昨年後半以降は回復傾向が続いており、今期の営業利益はコロナ禍前の2019年度第1四半期(73億円)を上回る水準となった」と総括した。
セグメント別にみると “宇部興産の4-6月期 化学の各事業がけん引し増収増益” の続きを読む