出光興産 環境フォト・コンテストの入選作品を決定

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2019年12月16日

 出光興産はこのほど、小中高・高専の児童・生徒を対象に実施する第15回環境フォト・コンテスト「わたしのまちの0と×」の入賞作品を決定した。

 2日から同社公式ウェブサイトで入選作品を公開しているほか、来年1月31日まで入賞作品展を「シェルミュージアム」(東京・台場、入場無料)で実施する。また、環境教育で活用できる「入賞作品集」も今月中旬に発刊する。

 高校・高等専門学校部門金賞には、益山莉子さん(静岡県立三島南高校)の「虫の視点で見えてきた環境問題」、中学校部門金賞には河本恵志さん(岡山県・総社市立総社西中学校)の「どこまで上がる?地球の気温」、小学校部門金賞には一丸紗希さん(神奈川県・私立湘南白百合学園小学校)の「ずっと使える水筒」、学校団体部門最優秀賞には鹿児島大学教育学部附属中学校が選ばれた。

 次世代育成と環境に関わる社会貢献活動の一環として、2005年から毎年開催している同コンテストは、小学校、中学校、高等学校・高等専門学校の3部門で構成。今年の応募件数は、前年比2976件増の1万392件となり、2年連続で過去最高応募数を更新した。環境問題に対する社会全体の意識の高まりや、SDGsを積極的に学習に取り入れる学校の増加が応募数増加につながっていると、同社では考えている。

 また、学校団体応募の学校数も前年比145校増加し、同コンテストへの認知が進んでいることが窺える。同コンテストを学習に取り入れた指導教諭からは「自分たちに何かできることはないか、という子どもたちの思いを高めることができた」「授業で、生徒たちが作品のプレゼンテーションをすることで、他者の考え方を知ったり、自分がどうしたいかを整理したりする機会となった」といった声が寄せられている。

大日本住友製薬 米国の3施設とがん領域で研究提携契約

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2019年12月16日

 大日本住友製薬はこのほど、米国子会社ボストン・バイオメディカル社が、米国のコロンビア大学・ハーバード大学・ウィスター研究所の三施設とがん領域での研究提携契約を締結したと発表した。

 3施設はがん領域で世界トップクラスの研究力を誇っている。同社グループ(同社とボストン・バイオメディカル社、トレロ・ファーマシューティカルズ社)は同契約に基づき、9月から最大5年にわたり、3施設とともに種々の治療法における各施設の専門的知識を活用して、がんに関する新規創薬ターゲットやプラットフォーム技術を共同で研究する。具体的な研究テーマについては、同社グループが各施設と協議し、今後決定する。

 同社グループはがん領域を研究重点領域の1つと位置づけ、日米のアカデミアやベンチャー企業とのネットワーク型創薬を推進している。また、がん研究の最先端エリアである米国マサチューセッツ州ケンブリッジに、Global Oncology External Innovation Hubを設置し、外部提携活動を強化した。今回の米国東海岸を拠点とする世界的なアカデミアとの研究提携は、同社グループのネットワーク型創薬を推進する大きな一歩となる。

 ボストン・バイオメディカル社のマムード・マムーディアン上席副社長は「この研究提携でアカデミアと当社グループの専門知識を結集し、ユニークなシーズやテーマに取り組むことにより、画期的な新薬を患者さんへ届けることを目指す」と述べている。

日本ガイシ 蓄電池分野で世界初のUL検証マークを取得

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2019年12月16日

 米国の第3者安全科学機関ULはこのほど、日本ガイシ(NGK)のニッケル亜鉛二次電池セルに、蓄電池分野で世界初のUL検証マークを発行した。

 ULは製品評価技術基盤機構(NITE)国際評価技術本部蓄電池評価センター(NLAB)の協力により、日本国内で客観的・科学的手法を用いて評価を実施。UL9540Aに基づく試験を行った結果、NGKのニッケル亜鉛二次電池セルは、表面加熱・過充電・過放電・釘差し試験で、熱暴走や発火が発生しないことを確認し、UL検証マークを発行した。

 UL9540Aのセルレベルの試験では、過酷な条件下でのセルの挙動、熱暴走発生の潜在的可能性、すなわちセルの危険な発熱・有炎延焼・爆発に至る潜在的可能性を検証する。

旭化成 米国製薬企業の買収で株式公開買い付けを開始

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2019年12月16日

 旭化成は13日、米国の製薬企業ベロキシス社の買収について、デンマークの子会社がベロキシス社の全株式を保有するベロキシスDK社(デンマーク)の発行済普通株式とワラントに対し、デンマーク法に基づく公開買い付けを、現地時間12月12日に開始したと発表した。

 公開買い付けの買付期間は、来年1月14日午後5時までを予定。なお、ベロキシスDK社との合意内容に基づき、買付条件が充足されない場合は、買付期間を延長する可能性がある。

川崎重工 液化水素運搬船が進水、来秋にNEDOの実証を開始

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2019年12月13日

 川崎重工は、神戸工場で建造中の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」の命名・進水式を11日に行った。

進水した世界初の液化水素運搬船
進水した世界初の液化水素運搬船

 全長116m、型幅19mの同船は、世界初の液化水素運搬船。マイナス253℃に冷却し、体積が気体の800分の1となった液化水素を、安全かつ大量に長距離海上輸送するために開発された。来年秋ごろの竣工に向け、今後は、播磨工場で製造している1250㎥の真空断熱二重殻構造の液化水素貯蔵タンクなどを搭載していく。

 同船の初仕事は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が進める「未利用褐炭由来水素大規模海上輸送サプライチェーン構築実証事業」となり、来年10~12月に国内試験を行った後、再来年1~3月にはオーストラリアで製造された液化水素を、約9000㎞の航海を経て日本へ輸送する航行試験が行われる予定だ。

 水素は、地球温暖化対策のカギとなる次世代のエネルギーの1つとして注目されている。使用時にCO2などの温室効果ガスが発生しない特性をもち、発電や燃料電池自動車などでの活用が期待されている。

 この水素が、石油や天然ガスと同じように一般的に利用される社会の実現に向け、川崎重工は2016年に岩谷産業、シェルジャパン、電源開発(Jパワー)と、技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構「HySTRA」を結成し、NEDOの支援の下、経済的かつ安定的に大量の水素を調達するための、エネルギーサプライチェーン構築に向けた技術開発を進めてきた。

 現在、液化水素運搬船のほか、液化水素の受け入れ基地を兵庫県神戸市に、褐炭ガス化設備をオーストラリアに建設している。また2018年からは、岩谷産業、Jパワー、丸紅、豪AGL Loy Yangとコンソーシアムを組み、豪州連邦政府およびビクトリア州政府より補助を受けてガス精製設備、水素液化・積荷基地などを建設している。

 川崎重工は水素事業を持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みとして、「つくる」「ためる」「はこぶ」「つかう」のすべてのフェーズで開発プロジェクトを推進。1981年にアジアで初めてLNG運搬船を建造した同社は、液化水素運搬船を世界で初めて完成させ、水素社会の実現を目指す。

デンカ 人事(2020年1月1日)

2019年12月13日

[デンカ・人事](2020年1月1日)【監査等委員会室】▽同室長松原和巳【東北支店】▽同支店長兼総務課長兼環境資材課長高橋晃哉【大船工場】▽管理部長兼管理課長奥田勝彦。

出光興産 「シェル美術賞展2019」を23日まで開催

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2019年12月13日

 出光興産は23日まで、国立新美術館(東京・六本木)で「シェル美術賞展2019」を開催している(17日は休館)。

 次世代を担う若手作家を対象とした「シェル美術賞」は、1956年の創設から63年目(48回目)を迎えた。今年は531人の作家から765点の作品応募があり、受賞作品はグランプリの黒坂祐氏「夜から朝までの間」、各審査員賞5点、学生特別賞2点の計8点に決定した。受賞作品8点に入選作品46点を加えた計54点を展示する。

 13日には受賞8人を含む、受賞・入選作家54人が出席し、表彰式・講評会・オープニングレセプションを実施する。14日には展覧会場で、審査員と受賞作家8人による、アーティストトークも行う。なお、13日は講評会のみ一般観覧が可能となる。

 会期中に来場者の投票により選ばれる「オーディエンス賞」を設け、会期終了後に受賞・入選作品54点の中から選ばれた1作品を表彰する。また、同会場では若手作家支援を目的とした企画展も併せて開催する。

 「シェル美術賞アーティスト・セレクション(SAS)2019」は、過去に受賞・入選した作家の継続的な支援を目的として、前年度の審査員により選出された若手作家4人の企画展。

 「レジデンス支援プログラム2018」展は、海外滞在や他国の作家との交流により、若手作家がステップアップすることを目的に、フランス・パリのレジデンス施設での制作活動を支援する、レジデンス支援プログラムで製作された作品を展示する。対象者は1人。

 「シェル美術賞展2019」の入場料は一般400円、学生、70歳以上の高齢者、障害者手帳などを持参した人と付添者1人まで無料。なお、シェル美術賞公式ウェブサイトで、100円割引券をダウンロードできる。

大日本印刷 環境マネジメントシステムの認定を取得

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2019年12月13日

 大日本印刷(DNP)はこのほど、印刷業界団体「日本印刷産業連合会」(日印産連)が、環境負荷低減を目指して運用している環境マネジメントシステム「グリーンプリンティング(GP)」の認定を取得したと発表した。

 環境問題に対する社会的要求が高まり、印刷産業にも環境に配慮した製品作りが求められている。日印産連では、印刷産業界の環境自主基準「印刷サービスグリーン基準」を制定し、2006年に、GP認定制度の運用を開始した。

 同制度は、「印刷サービスグリーン基準」を達成した工場・事業所を認定し、環境経営に積極的な印刷関連企業として推奨するとともに、同基準に適合した印刷製品にグリーンプリンティングマーク(GPマーク)を表示することにより、環境に配慮した印刷製品が広く普及することを目的としている。

 GPは、もともと中小企業の多い印刷産業向けに開発したマネジメントシステムで、工場単位での認定となることから、複数の工場で事業を展開する大手印刷会社にとっては取り組みにくい内容だった。また、大手印刷会社は、より高度な環境対応をすでに推進していることから、GP認定を取得するモチベーションが働きにくいという課題があった。

 こうした課題を解決するために日印産連は、今年10月に、GP認定制度を一部改定し、複数の工場について一括で認定を受けるための基準を設けた。DNPは、この改定を受け、カタログ、チラシなどの商業印刷物を製造する七工場について、11月にGP認定を取得した。

 今後同社は、環境配慮の取り組みをさらに強化していくとともに、印刷物のサプライチェーン全体の環境負荷低減を推進するとともに、協力会社などにもGPの取り組みを紹介し、またGPマークを表示した印刷製品の提案などを通じて、印刷業界全体の環境負荷低減に寄与していく考えだ。

宇部興産 日本液炭の新工場へ炭酸ガスの供給を決定

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2019年12月13日

 宇部興産は12日、宇部藤曲工場(山口県宇部市)で副生される炭酸ガスの有効利用を図るため、日本液炭が新たに建設する液化炭酸工場向けに、原料となる炭酸ガスを供給することを決定したと発表した。供給開始は2021年11月を予定している。

宇部藤曲工場
宇部藤曲工場

 宇部藤曲工場は、2013年からグループ会社の宇部アンモニア工業の工場運営業務を受託。宇部藤曲工場のアンモニア製造工程で副生される炭酸ガスを、日本液炭が同工場内に新設する液化炭酸・ドライアイス製造設備向けに供給する。

 液化炭酸は冷却用途(ドライアイス)や溶接用のカバーガス向け、農業用途、各種産業用途などで用途が拡大。宇部興産は原料供給を通じて、液化炭酸の需要増に対応するとともに、炭酸ガスの有効利用によりCO2排出の削減を図る。

 宇部興産は、中期経営計画の基本方針として〝資源・エネルギー・地球環境問題への対応と貢献〟に取り組んでおり、引き続き、サプライチェーン全体でエネルギー使用量削減・廃棄物利用拡大などによる温室効果ガス削減に努めるとともに、環境負荷低減に貢献する技術・製品の創出・拡大をより一層推進していく考えだ。

東ソー 韓国で石英ガラス製品の生産拠点建設を決定

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2019年12月13日

 東ソーは12日、グループ会社である東ソー・クォーツが、韓国で現地法人を設立し、石英ガラス製品の現地生産を開始することを決定したと発表した。なお、工場については約1万㎡の既存建屋を取得し、最新鋭の生産設備を導入する予定。

 半導体市場は、スマートフォンの大容量化、IoT機器やAI(人工知能)向け、EV(電気自動車)や自動運転技術の進展による車載向け需要の伸長など、市場の拡大が見込まれている。東ソー・クォーツは、半導体市場の需要拡大で大きな役割を担う韓国において設備投資を実施し、日本・台湾に続く同社の拠点として拡充していく。

 今年度中に現地法人を設立し、2020年度中に生産を開始する計画。日本・台湾で培った世界トップクラスの技術・経験と最新設備の導入を韓国でも進め、グローバルにさらに拡大する石英ガラス製品需要に対応していく。東ソーグループは、今回の計画の実施により、旺盛な需要の拡大に対応するとともに、今後も高機能材料事業の収益力の強化を図っていく方針だ。