JXTGエネルギー 供給体制再構築、大阪製油所を千葉に移管

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2019年7月24日

 JXTGエネルギーは23日、ペトロチャイナ(PCI)傘下の中国石油国際事業日本(PCJP)との合弁会社「大阪国際石油精製(OIREC)」が運営する大阪製油所(原油処理能力11万5000BD)を、2020年10月を目途に停止しアスファルト発電設備を運営する事業所として再構築すること、またOIRECの運営する製油所を現在の大阪製油所から千葉製油所(同12万9000BD)に変更の上、協業継続の検討を進めることについてPCJPと基本合意書を締結したことについて発表した。

(左から)岩瀬淳一副社長、中原俊也常務
(左から)岩瀬淳一副社長、中原俊也常務

 同日、都内において記者会見を開催しJXTGエネルギーの岩瀬淳一副社長は、「2017年のJXTGグループ発足以降、製油所・製造所の最適生産・供給体制について検討を進めてきた」とし、「2020年1月にスタートする

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SABIC 東京でテクニカルサミットを開催

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2019年7月24日

 石油化学大手のサウジ基礎産業公社(SABIC)は23日、都内で「LNP」製品ラインに関するテクニカルサミットを開催した。

 高機能特殊コンパウンド製品のブランドである「LNP」の事業開始70周年を機に、世界各国で開催しているもので、東京が10カ所目。国内のODMやOEMメーカー、モールダー、金型メーカーのエンジニアと設計者を招き、日本市場にフォーカスしたプレゼンテーションとアプリケーションサンプルの展示紹介、同社スペシャリストとのミーティングを行った。

 併せて開催された記者発表会では、ジョシュア・チァオLNPプロダクトライン・グローバルビジネスディレクターと、SABICジャパンの松林卓弘社長が事業説明を行った。

 「LNP」は、コポリマーと

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三井化学 人事(8月1日)

2019年7月23日

[三井化学・人事](8月1日)▽フード&パッケージング事業本部コーティング・機能材事業部内田陸▽フード&パッケージング事業本部コーティング・機能材事業部接着剤GL大嵜武▽研究開発本部合成化学品研究所ウレタン材料設計GL笹野茂年▽名古屋工場製造部長仙波克己▽経理部業績管理GL高玉義紀▽経理部SCM-GL澤田宣行▽DMノバフォーム小山正人。

 

AEPW 三菱ケミカルHD越智社長「日本が廃プラ問題に積極的に関与」

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2019年7月23日

 Alliance to End Plastic Waste(AEPW:廃棄プラスチックを無くす国際アライアンス)は22日、都内で日本初の国際フォーラムを開催。その後に記者会見を行った。

フォーラムに出席した(左から)岩田圭一住友化学社長、越智仁三菱ケミカルHD社長、ヴァージニー・ヘリアスP&G副社長、淡輪敏三井化学社長
フォーラムに出席した(左から)岩田圭一住友化学社長、越智仁三菱ケミカルHD社長、ヴァージニー・ヘリアスP&G副社長、淡輪敏三井化学社長

 P&Gチーフ・サステナビリティ・オフィサーのヴァージニー・ヘリアス副社長はAEPWについて「全世界グローバル企業40社が(5年間で)15億ドルをコミットしている環境における廃棄プラスチックを無くすための世界最大規模の取り組みだ」として活動内容を説明した。

 同アライアンスはプラスチックの製造、加工、使用、廃棄物管理などバリューチェーン全体からさまざまな企業が参加。4つの主要分野として①インフラ開発②廃プラ収集とリサイクル増加により使用済みプラの価値を創造するイノベーション③実際に行動を起こすために企業・政府によるコミュニティに対する教育・啓発活動④海への流出を防ぐため河川などのクリーンアップを挙げている。

 戦略を下支えする3つの基本原則として、プラは有用な資源であり再利用が必要、廃棄プラを環境に流出させないことで経済的な効果を生み出す、成功を収める上で必須となる官民連携といったコラボレーションの重要性を示した。

 続いて三菱ケミカルホールディングスの越智仁社長が、AEPWに

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積水化学 レジリエンス強化で在宅避難型住宅を販売開始

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2019年7月23日

 積水化学工業の住宅カンパニーは22日、同社が展開する自給自足型注文住宅「スマートハイム」のレジリエンス機能を強化し、移動手段・電力・飲料水を確保することで、在宅避難が可能な住まいの提供を始めると発表した。

床下への飲料水貯留タンクの設置イメージ
床下への飲料水貯留タンクの設置イメージ

 「スマートハイム」は太陽光発電システム(PV)や蓄電池、コンサルティング型ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)を搭載し、発電した電気を賢く貯めて使う、エネルギー自家消費型住宅。電気自動車(EV)と連携するVtoH(Vehicle to Home)スタンドを設置することで、さらに自給率を高めることができる。

 昨年の大型台風や北海道胆振東部地震による停電時には、同ハイムの1391戸で蓄電池が稼働し、電力供給が止まる災害時でも調理器具や照明、冷蔵庫などの使用ができたという。今回は、停電や水害といった災害に対するレジリエンス強化のため、災害時の要望として最も多かった移動手段と飲料水の確保に焦点を当てた。

 セキスイハイムに居住する地震被災を経験した世帯にアンケート(2018年2月発表)を実施したところ、「1位はガソリン・灯油の入手困難といった『移動手段』の問題、2位が自宅の水道が使えない・水の入手困難という『飲料水』の問題」(川瀬昭則商品開発部長)だった。

 同調査の結果などを踏まえ、断水時でも飲料水を確保できるシステムとして、「飲料水貯留システム」を導入する新プランを追加した。新築時に容量24リットルのタンクを床下に設置し、非常時は足踏みポンプを使って普段使っている蛇口から取水する。1日に一人当たり必要な飲料・調理水を二リットルと想定し、4人家族で3日分の水を確保できる。

 一方、移動手段の確保では、これまでVtoHと接続できるEVは、日産車と三菱車に限られていたが、新たにトヨタ車への適応を広げ、対応車種の拡大を図った。また、浸水をともなう水害により、一階に設置した設備が機能しなくなる課題もあり、蓄電システムなどの2階バルコニーへの設置を可能にした。

 新システムについては、今月26日から全国(北海道と沖縄、一部離島地域を除く)の新築戸建て全商品に採用し、販売を開始する。「飲料水貯留システム」は年間500棟の販売を見込む。

大阪府立大 NEDO事業で電力系統安定化技術に着手

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2019年7月23日

 大阪府立大学はこのほど、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「再生可能エネルギーの大量導入に向けた次世代電力ネットワーク安定化技術開発」に採択されたと発表した。期間は2019~2021年度の3年間。

 研究を行うのは、工学研究科電気情報システム工学分野の石亀篤司教授、高山聡志講師(電力システム研究グループ)らのチーム。今回の採択により、発電量が変動しやすい再生可能エネルギーの導入を促進する、次世代の電力系統安定化に必要な基盤技術の開発に着手する。

 今回のプロジェクトのポイントは、石亀教授や高山講師らが現在の電力システムに加え、太陽光発電や風力発電をはじめとする再生可能エネルギーなど、新たな電力供給システムに関する基礎・応用研究を進める研究者であること。国が目指す再生可能エネルギーの主力電源化に向け、電力系統安定化に必要な基盤技術の開発を他の4研究機関と担う。

 具体的には、再生可能エネルギーを大量に導入した際に懸念される、系統制約の諸課題を克服する研究・開発を行う。これにより、経済産業省「エネルギー基本計画」が掲げる「2030年の再生可能エネルギー比率22~24%」の達成に貢献する。

 人工知能を形成する手法の1つである強化学習を使い、他のPCS(パワーコンディショナー)と協調しながら、電圧・潮流制御を実施する制御方式を開発する。

 強化学習は数値化された報酬信号を最大にするため何をすべきかを、環境から得られた状態情報により学習することで、適切な行動選択を行う手法。試行錯誤を通じた学習を行うことで、不確実性のある場合や設計すべきパラメーターが多い場合、優れた解を得られる可能性が高いことが報告されている。

 今回の事業で対象とする配電系統の電圧・潮流制御についても、太陽光発電の普及や需要家行動の変化に伴い不確実性が高くなりつつあること、広範囲にわたって普及しているシステムであるため、一意にパラメーター設計が難しいことを考慮すると、将来の系統安定化対策としては非常に重要な技術であるという。

住友商事グループ 電力取引プラットフォーム構築・運営の米社に出資

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2019年7月23日

 住友商事グループ(住友商事・米州住友商事会社)はこのほど、ブロックチェーン技術を用いたP2Pによる電力取引プラットフォームを構築・運営する米国LO3 Energy社に出資参画したと発表した。

 電力業界では、近年の再生可能エネルギーと蓄電池の急速な普及拡大に伴い、クリーン電力を地域で効率的に利用する分散型エネルギーの社会が訪れるといわれている。

 すでに先進国を中心に、太陽光発電システムを中心とした分散型電源の導入が家庭や企業で急速に進んでおり、分散型電源を所有するプロシューマー(発電された電力を自家消費し、余剰電力を他者へ売る生産消費者)が余剰電力を柔軟に取引できるプラットフォームへのニーズは、今後ますます増加することが期待されている。

 LO3 Energy社はブロックチェーン技術を電力取引へ応用することで、P2P電力取引プラットフォームを世界に先駆けて構築。LO3 Energy社が提供するスマートメーターとモバイルアプリケーションを通じて、個人間で電力の売買をリアルタイムで実施することが可能となり、電力消費者の電力調達の最適化を実現する。

 また、LO3 Energy社は、世界初のP2P電力取引の事例となったブルックリン・マイクログリッド開設以降、現在も米州、欧州、豪州などの先進国を中心に複数の実証プロジェクトを計画・実施している。

 住友商事は昨年10月に、インフラ事業部門・電力インフラ事業本部傘下に「Team New Frontier」を立ち上げ、電力ビジネスの新領域開拓に注力。今回の参画は同チームの活動として、アフリカでソーラーホームシステム事業を手掛けるM‐KOPA社への出資に続く第2弾として実施する。

 住友商事グループは、世界中で取り組んできた電力ビジネスの知見・ノウハウと、グローバルでの強固なネットワーク・プレゼンスを生かしLO3 Energy社のさらなる成長を後押しする。また、LO3 Energy社とともに環境負荷の低い分散型電源の普及を促進することで、クリーンな循環型地域社会の実現に貢献していく。

東レ ESG投資の2つの代表的指数の構成銘柄に選定

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2019年7月23日

 東レはこのほど、世界の代表的なESG(環境、社会、ガバナンス)投資指数である、「FTSE4Good Index Series」と「FTSE Blossom Japan Index Series」の構成銘柄に選定された。両投資指数は、英ロンドン証券取引所グループに所属するFTSE Russellが開発した指数で、ESGについて優れた取り組みを行っている企業が選定される。

 今回、「FTSE Blossom Japan Index Series」に選定されたことにより、世界最大規模の資金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、ESGの取り組みに基づいた投資を行うために採用している4つの指数すべてに同社が選定された。

 東レグループはCSRの推進を経営の最優先課題の1つとして位置づけ、事業を通じた社会的課題解決への貢献や、安全・防災・環境保全、企業倫理と法令遵守などの取り組みを推進。同時に、東レは企業理念である「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」のもと、持続可能な社会の実現に向けて、積極的な役割を果たして取り組みを深化させるとともに、情報開示を推進していく考えだ。

帝人 豪スタートアップと低速EV開発を推進

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2019年7月22日

 帝人はこのほど、省エネや超高齢化社会に対応するLSEV(低速電気自動車)に特化したオーストラリアのスタートアップ企業・AEVロボティクス社(ビクトリア州)と、LSEVの軽量化に向けた共同開発を実施することで合意したと発表した。

ガラス部分にグレージング技術を適用したAEV社コンセプトカー
ガラス部分にグレージング技術を適用したAEV社コンセプトカー

 両社は、今後約2年間をめどに、要素技術の開発・確立を進めていく。AEV社は、エネルギー効率の高いEVを実現する基盤技術やノウハウと、シンプルかつ軽量なシャーシ、サスペンション、ステアリングなどを開発するエンジニアリング力があり、大手自動車メーカーにはない、自由な発想と工法でLSEVに特化した開発を進めている。

 帝人は、これらを自社の軽量化ソリューションと組み合わせることで、LSEVの開発スピードを加速させ、将来のEVに求められる技術基盤を獲得・整備するため、共同開発の実施を決めた。

 具体的には、ポリカーボネート樹脂・炭素繊維・アラミド繊維といった高機能素材や、グループ会社の米CSP社をはじめとする複合化技術を駆使し、軽量化と強度の最適化に向け、素材から設計に至るまでの技術開発を進めていく。また、軽量化と断熱性の最適化を図る熱マネジメントのノウハウや、EVの仕様に合わせた吸音性の快適性などについても、実車ベースで技術開発を行う。

 加えて、工学院大学のソーラーカープロジェクトへの素材提供や車体設計・製作支援といったサポートを通じて得たノウハウや、AEV社のコンセプトカーと、そこに生かされた技術・ノウハウなどを活用することで、将来の環境対応車に求められるデファクトスタンダードデザインの確立を目指す。

 一方、AEV社は、交通手段としてのみならず、医療・運送・工業など幅広い分野での高効率EVプラットフォームや自動運転技術の開発を進めており、これらも生かして高効率LSEVの開発を推進していく。

 帝人は今回の共同開発により、将来のEVに求められる設計・素材選定を含むデザイン力を獲得し、長期ビジョン「未来の社会を支える会社」の達成に向け、モビリティ分野でのソリューション提案力を強化していく。

ダイセル 人事(8月1日)

2019年7月22日

[ダイセル・人事](8月1日)▽知的財産センター知的財産戦略グループ主任部員兼同センター知的財産ソリューショングループ主任部員矢追正尚▽研究開発本部コーポレート研究センター特別技術職兼新事業開発室オプトセンシンググループ主幹部員北村和也。