クラレ 化粧品産業技術展に出展、化粧品基材を紹介

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2019年5月8日

 クラレは15日からパシフィコ横浜で開催される「第9回化粧品産業技術展(CITE Japan 2019)」に出展し、「イソプレングリコール(表示名称:イソペンチルジオール)」を紹介する。

 「イソプレングリコール」は、同社独自の化粧品基剤。保湿性・抗菌性に優れるとともに、臭いが非常に少なく、さまざまな原料の溶解性に優れることから、スキンケア・ヘアケア製品をはじめとする、化粧品・トイレタリー分野で広く使用されている。

 肌へのなじみやすさや毛髪のキューティクルを補修する作用が、スキンケア・ヘアケア製品の使用感の向上に寄与する。医薬部外品原料規格に適合し、安全性の高い製品としても評価されている。

 具体的には、肌の角層の水分量を上昇させ、相性の良いグリセリンと組み合わせることで、べたつき感を抑えながら高い保湿性能を発揮する。他の保湿基剤に比べて肌なじみがよく、なめらかな感触が持続する。ソルビトールと組み合わせて使用することで、優れた毛髪補修性能を示す。他の成分の抗菌効果を高められるため、ペンチレングリコールなどの使用量を減らすことができる。他の抗菌成分との併用により、防腐剤フリー処方の製剤にも貢献する。

 採用実績としては、スキンケアやボディケア用途では化粧水、乳液、クリーム、美容液、フェイスマスク、ボディソープなど。ヘアケアではシャンプー、コンディショナー、トリートメント、ヘアワックス、メークアップ関連では口紅、ファンデーション、アイシャドー。入浴剤、ウェットシートなどの採用がある。

 

旭化成 吉野彰名誉フェローが欧州発明家賞にノミネート

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2019年5月8日

 旭化成は7日、名誉フェローの吉野彰氏がリチウムイオン二次電池(LIB)の開発者として、欧州特許庁が主催する「欧州発明家賞」の非ヨーロッパ諸国部門のファイナリストにノミネートされたと発表した。

吉野 彰氏
吉野 彰氏

 2006年に設立された欧州発明家賞は、技術的・社会的・経済的に優れた発明に対して欧州特許庁が毎年付与しているもので、非ヨーロッパ諸国部門を含め産業部門・研究部門・中小企業部門・功労賞の5つの部門賞と、一般投票の結果で決まる「Popular Prize」がある。

 日本からは過去に、青色LED、免疫抑制治療薬、自動車のハイブリット制御システム、QRコード、カーボンナノチューブがノミネートされており、今回のLIBは6件目となる。部門ごとに3組ずつ、計15組から各部門の大賞が選ばれる予定で、LIBは非ヨーロッパ諸国部門でノミネートされている。

 受賞発表と表彰式は6月20日(現地時間)にオーストリア・ウィーンで行われ、15組の中から投票で決定される「Popular Prize」の結果も同日発表される。

 1983年に開発されたLIBは、繰り返し充電できる安全な電池として、90年代初めから始まったデジタル化やIT革命、モバイル社会を支えてきた。

 近年では、EV(電気自動車)への搭載など、地球温暖化対策の中で自然エネルギーの供給安定性を解決する手段としての活用が注目されており、今後もさらに社会的重要性が増していくことが見込まれている。

リケンテクノスの2019年3月期 営業利益除き過去最高を更新

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2019年5月8日

 リケンテクノスの2019年3月期の連結決算は、売上高が前期比3%増の978億円、営業利益は同7%増の58億円、経常利益は同9%増の59億円、純利益は同21%増の31億円となった。売上高と経常利益、純利益は過去最高を更新した。

 セグメント別では、コンパウンド事業は増収増益。国内では塩ビコンパウンド、エラストマーコンパウンドともに増収。海外では、米国は低調だったが、中国・タイ・インドネシアでは売上を伸ばし、海外全体として増収。利益面は生産性改善と販売数量増で増益となった。

 フイルム事業は増収ながらも営業損失。国内では、建装材市場の住宅分野は増収だったが、非住宅分野は減収。新市場の光学分野は増収。輸出は、電線市場は増収だったが、建装材市場は減収となり、輸出全体では減収。利益面は、光学分野での損失が大幅に改善したが、全体として黒字化には至らなかった。

 食品包材事業は増収減益。国内では外食産業と家庭向けが増収だったが、業務用が減収となり、全体として売上は横バイ。 中国は増収だった。利益面については、原材料価格の改定に伴う製品価格調整の遅れの影響もあり、減益となった。

 2020年3月期の通期連結業績予想は、売上高が同7%増の1050億円、営業利益は同13%増の65億円、経常利益は同11%増の65億円、純利益は同21%増の37億円を見込んでいる。

ランクセス 引き続き自動車など3事業に注力

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2019年5月8日

 ドイツの特殊化学品メーカー・ランクセスの日本法人は、今年度の事業活動として、3つの事業領域への注力を継続し、持続可能な発展に取り組むほか、デジタル化を積極的に推進する。

 このほど記者説明会を行った辻英男社長は「特にSDGsへの取り組みとしては、環境・教育・地域への貢献などともに、当社の環境に優しい製品ソリューションを通した目標達成という両輪で取り組んでいきたい」と述べた。

 注力分野は「自動車産業」「建設産業」「難燃剤市場」。

 このうち、自動車産業では、

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JXTGエネルギー 5月のベンゼンACPは635ドルで決着

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2019年5月8日

 JXTGエネルギーは7日、5月分のベンゼンACP(アジア契約価格)を635ドル/tで決着したと発表した。

 4月のベンゼン市況は、中旬まではアジアでのベンゼン装置トラブルに伴い上昇し、下旬にかけては原油価格に連動して推移した。こうした市場環境を反映し、5月契約価格は前月比45ドル/t高で決着した。なお、国内価格換算想定値は76.2円/kg。

 

 

出光興産 徳山事業所で高効率ナフサ分解炉の起工式

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2019年5月7日

 出光興産は徳山事業所(山口県周南市)で、従来比約30%の省エネルギー効果がある高効率型ナフサ分解炉の建設起工式を、4月25日に行った。

鍬入れする八山所長
鍬入れする八山所長

 同社は装置の高効率化によるコスト競争力の強化を目的として、エチレン製造装置内にある旧型のナフサ分解炉2基を、高効率ナフサ分解炉一基へ更新することを決定した。2020年内の完成を予定。

 高効率ナフサ分解炉は、原料を短時間で熱分解しエチレンの得率を高め、熱効率を向上させる仕組みで、従来の分解炉によるエチレン生産時と比較し約30%の省エネルギー効果が発揮される。

 徳山事業所は、1957年に出光初の製油所として操業を開始し、1964年に石油化学工場を立ち上げた。現在は周南コンビナートを形成する中核企業として、国内生産量約11%のエチレンを生産しコンビナート各社へ安定供給するとともに、競争力強化に向けた取り組みを行っている。

 なお今回の更新は、工場の省エネルギー化を支援する経済産業省の「平成30年度省エネルギー投資促進に向けた支援補助金」に採択されたもの。

 同社は、今後も事業活動に伴う環境負荷の低減に注力するとともに、地球環境と経済が調和した地域社会の形成への貢献を目指していく。

宇部興産 人事(5月1日)

2019年5月7日

[宇部興産・人事](5月1日)【化学カンパニー】▽機能品事業部ポリイミド営業部ポリイミド営業グループリーダー小林紀史▽化学生産本部堺工場次長雪本和則。

 

東ソー 国連グローバル・コンパクトに署名、CSR推進

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2019年5月7日

 東ソーはこのほど、国際連合が提唱する「国連グローバル・コンパクト(UNGC)」に署名した。

 これは、各企業・団体が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって、社会の良き一員として行動し、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組み作りに参加する自発的な取り組み。

 UNGCに署名する企業・団体は、「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」の4分野にわたる10の原則に賛同する企業トップ自らのコミットメントの下に、その実現に向けて努力していくことが求められる。

 「私たちの東ソーは、化学の革新を通して、幸せを実現し、社会に貢献する」を企業理念に持つ同社は昨年6月、新たに「東ソーグループCSR基本方針」を策定し、持続可能な社会の発展に貢献することを目指している。

 国連で採択された人類の共通課題である「SDGs(持続可能な開発目標)」への取り組みに加え、今回のUNGCへの参加を機に、東ソーグループ全体でより高いレベルでのCSR経営を推進し、社会課題の解決に貢献していく。

三井化学 市原工場で潤滑油配合剤の新プラント起工式を開催

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2019年5月7日

 三井化学は市原工場(千葉県市原市)で、炭化水素系合成油「ルーカント」を製造する新プラントの起工式を4月25日に執り行った。

佐藤 幸一郎常務執行役員 モビリティ事業本部長
佐藤 幸一郎常務執行役員 モビリティ事業本部長

 同製品については、市原工場内に年産2万tのプラントを新設することで、現在生産を行う岩国大竹工場(山口県和木町)と合わせて、生産能力をほぼ倍増にする。営業運転開始は、2021年2月を予定。

 「ルーカント」は同社が世界で初めて商品化した高性能炭化水素系合成油。粘度の温度依存性が小さく、剪断安定性・熱化学的安定性に優れるなどの特長を生かし、主に潤滑油の粘度調整剤として自動車ドライブラインのギア油、工業用潤滑油、グリースを含む極めて高い水準での品質が求められる用途に採用されており、主要な自動車メーカーや潤滑油メーカーに認証されている。

 また、「ルーカント」は世界的な低環境負荷(省燃費、長寿命)ニーズが広がる中、潤滑油添加剤パッケージ最大手・ルーブリゾールとの戦略提携により、潤滑油産業向けの販売を拡大中だ。

 同製品の安定的な供給能力の確保とさらなる事業強化を目的に今回、生産能力を増強し、三井化学とルーブリゾール両社で同事業の拡大・成長を図っていく考え。